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8 聞けない（あなたside） ページ8
女の子たちが教室に戻ったあと、和が大きな溜息をついた
和「ﾊｧ…なんで何も言わないの？」
あ「…え？」
和「あいつらにさ」
そんなの…
あ「言っても、意味ないでしょう？」
和は私を抱きしめていた腕を離し、立ち上がる
和「あっそ」
私は、そう言って歩き出そうとする和の腕を両手で掴んだ
和「何？」
あ「何か用事があって来たんでしょ？」
私の質問に、和は
和「…もういい」
冷たい声でそう言って
私の手を振り払った
いつも以上に不機嫌そうに私を突き放した
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作者名：にのもと | 作成日時：2021年1月16日 1時
