叶わないはずの恋 Ninomiya (ページ22)

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22 いつもと違う朝（あなたside）ページ22

いつものように朝食を作って、食べて、学校に登校する

これまでと違うのは

朝食を一緒に作って、おしゃべりしながら食べたこと

そして

和「今日自転車で行くか！」

あ「え！？」

何を思ったか唐突にこう言いだしたこと

和「昨日寝るの遅かったし疲れてるだろ？」

確かにそうだ…

昨日は感情が高ぶってなかなか寝付けなかった

あ「そうだね、そうしよう」

私が自分の自転車を取りに行こうとしたとき和に腕を掴まれた

和「後ろ乗って？」

あ「えっ？でも…」

和「いいから！」

そして有無を言わせず引っ張り込んだ

和「掴まってないと落ちるぞ！」

あ「強引にも程があるよ！」

渋々和に手をまわすと和の体温が暖かくて、昨日のことが夢じゃないことをやっと実感した

元々家から学校は歩いてもも20分だから、自転車だとすぐについてしまった

学校に近づくにつれて生徒たちの視線が集まっていた

当たり前

普段は歩きで会話もなく、そもそも二人乗りをしてるわけだから

自転車置き場に自転車を止めた和は、振り返って

和「気にすんなね？」

俺が守ってやるから

と言って安心させるように微笑んだ

なんか昨日から和が別人のように優しくて

罰が当たりそう