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父親「オラ、こい!!」
A「ヒッ…」
嗚呼
忘れていたのかもしれない
少し人の温もりに触れて
そうだ
結局私は逆らえない
この人に死ぬまで殴られ蹴られ玩具のように扱われるんだ
兄弟達と同じように
今まで感じることのなかった恐怖が湧いた
また、私は地獄に逆戻りだ
、
、
、
、
その時
「何してるの」
誰かに強い力で引っ張られ腕の中にすっぽり納められた
A「と、き、とうさん…」
父親「誰だテメエ!!」
無一郎「こっちの台詞なんだけど」
父親「そいつは俺の娘だ!!返しやがれ!」
無一郎「娘?何を今更」
父親が殴ろうと振った手をひょいと時透さんが避ける
父親「テメエはソイツのなんなんだよ!」
無一郎「僕は___
,
.
.
___Aの家族で兄、だよ」
突然の言葉に顔をあげる
真っ直ぐに父親を睨みつけ、私を庇ってくれる時透さんの横顔は
とっても格好良かった
父親「ハァ!?ソイツは俺の金を稼ぐ為のヤツなんだよ!どうしても欲しいなら金を寄越せ金をよォ!!」
無一郎「ふーん、そう」
時透さんはちらりとこちらを見る
私の顔を見ると優しく微笑んでくれた
無一郎「じゃあ、金払うよ」
父親「はっ、じゃあ当然たんまり貰うぜ?」
良いカモを見つけたと、言わんばかりに意地悪く父親は笑った
父親「じゃあ、ざっと(無一郎「これで足りる?」
その瞬間時透さんが父親に金を叩きつける
辺りに硬貨がバラバラと散らばる
ついでに金を払えと差し出していた手をビキッと鈍い音が出るくらい強く握ると私の手を引いて走り出した
前を走る時透さんが正義のひーろーのように思えた
父親は、と後ろを振り返ると金を慌ててかき集める汚らしい姿があった
時透さんはお屋敷に連れて帰ってきてくれた
A「時透さん…ありがとうございました」
無一郎「 いいって、僕がやったんだから」
ね?と言って私の顔をあげてくれる
A「でも、アレ…」
無一郎「あー、妹って言っちゃったしなぁ…」
うーん、と考えた時透さんがふと顔をあげてこう言った
無一郎「なんなら、本当に僕の妹にならない?」
A「へっ…!?」
.
.
.
.
これが
お兄ちゃんが柱になる少し前の13歳の時で私が11歳の誕生日を迎える少し前にあったやや強引ででも優しいお兄ちゃんと出会った日
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ゆっくり四つ葉 - 40犬さん» 返信おそくなりすいませええん!こんばんはああ!更新再開しまああす!ありがとうございますうう! (2020年10月18日 18時) (レス) id: 558ca2fe7e (このIDを非表示/違反報告)
40犬(プロフ) - ゆっくり四つ葉さん!こんばんわ!作品見させていただきました!なんでそんなに良い作品がかけるんですかぁぁ私なぁそのお力をくださいませぇぇそして大好きです←きしょくてすみません (2020年9月24日 21時) (レス) id: 45df6b1773 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり四つ葉 - おたんさん» 分かる。読んでくださりありがとうございます! (2020年8月24日 15時) (レス) id: 558ca2fe7e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり四つ葉 - 猫築かなめさん» 貴重なご意見ありがとうございます!このままのタイトルで向かおうと思います!読んでくださりありがとうございます! (2020年8月24日 15時) (レス) id: 558ca2fe7e (このIDを非表示/違反報告)
おたん - むいくんは神だわー (2020年8月24日 10時) (レス) id: cd565892fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっくり四つ葉 | 作成日時:2020年8月8日 19時