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．
『俺に返せよ、マスコット』
その言葉がずっと
頭の中で繰り返される
マスコット。彼のマスコット。
まさか、いやでも、まさか。
急いで彼の背中を追う。
ふらっと立つ背中、やる気のない背中
優しかったあの背中
おかしいよ、先輩。
ずるいよ、先輩。
「待って……っ！！！」
叫んでも、息が上がってて
振り向いた彼の背中はもう、部室の前まで行っていた。
「待って、、廉くんっ！」
まだ、走れる
私はまだ、女子高生だ
廉くんの前で息を整えて
顔を上げると、廉くんのその目
容赦なく私を突き刺す儚い瞳
廉くんが肩に下げていた
大きなエナメルバッグをつかみ
金具の部分を見る。
あの、サッカーボールはついていない。
「どうして……」
廉くんの顔をもう一度見上げると
廉くんは、
「おせーよ、」
そう言って、俯いた。
何者かと葛藤するかのように
廉くんは何も言わなかった
「もしかして、18番じゃなくて8番？
先輩じゃなくて、、廉くん？」
「俺はずっと、気づいてたよ。」
静かに光を宿した目は
最後に私を掴んで
また、綺麗に散っていった。
そのまま彼は部室の中に入り
戸をバタンと閉めてしまった。
いつの間にか帰ったのか、紫耀先輩や岸先輩の姿もなく
私はひとりで帰路に着いた。
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かの(プロフ) - 続編是非お願いします。霞草さんとお話ししたいです！ (2020年1月10日 23時) (
レス) id: 500512ebdb (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - ららちゃんさん» コメントありがとうございます。ぜひ機会があれば描かせていただきたいです！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 402b5f83f6 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 名無し17256号さん» コメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけて光栄です……これからもよろしくお願いします！ (2019年7月21日 15時) (レス) id: 402b5f83f6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し17256号(プロフ) - その唇に花束を。をから入り、全て読んでみました。恋愛のお話なのに、ヒステリーな文が多く、読む手が止められないほど引き込まれる作品ばかりで、感動しています。 (2019年7月21日 7時) (レス) id: 8f3613c8e1 (このIDを非表示/違反報告)
ららちゃん(プロフ) - 最初の数ページ読み始めた時から、あぁわたし好みの大好きなお話だ！！ってなり、更新毎日楽しみでした！！めちゃめちゃ続きがきになるのぜ続編待っています！これからのお話はもちろん、助けたシーンの廉くんサイドもみたいです！！お願いします！(＞＜) (2019年7月19日 7時) (レス) id: 62e93500a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2019年7月6日 22時
