４ ０ 拍 目 ページ5
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「炭治郎〜！！」
――――太陽は沈み、紫色の空の下。キメツ公園入口にて。
黒と緑の浴衣を見つけた僕は、思いっきり手を振って駆け出す。
隣で兄さんが「バカ、着崩れするから走るな！！」って言ってたけど、そんなの気にしないし。
善逸、伊之助、玄弥と楽しげに喋っていた炭治郎は、こっちを見て「無一郎くん！有一郎くんも」と笑った。兄さんが「俺はおまけかよ……」という風に呟いたけど、スルーだ。
「炭治郎、浴衣似合ってるね！かっこいいよ！！」
「無一郎くん、ありがとう！」
「ねえ俺は！？俺も禰豆子ちゃんのためにバッチリ決めてきたんだよ！」
「玄弥も似合ってる。伊之助もかっこいいんじゃない？」
「ねえ俺をスルーしないで！？」
炭治郎は変わらずかっこいい。……そのかっこよさが、羨ましくなったりもするけど。
玄弥もシンプルで似合っているし、伊之助はなぜか愛用している猪の被り物さえ外してしまえば白皙の美少年なのだから、浴衣もとても似合う。
善逸？……まあまあなんじゃない。
「このユカタ？動きづれぇんだよ！！脱がせろ！！」
「まあ確かに動きづらいけど――おい伊之助、人前で脱ごうとするなー！！」
……玄弥、頑張れ。
僕は一息ついて周りを見渡して、ふと疑問を口にした。
「あれ、Aたちはまだかな？」
「胡蝶先輩の家で着付けするとか言ってただろ――」
「みんなっ！おまたせー」
――――いつも探している大好きな声が。
反射的にそっちを向いたんだ。
黒地に、空色の小花が描かれた美しい浴衣。
上品な空色の帯に、いつもとは違う髪型。
なぜか紙袋を三つ持ち、照れたような笑顔を浮かべている。
「……っ、」
鼓動がやけに大きく聞こえた。
綺麗で、儚くて、美しくて、妖美で、触れたら消えてしまいそうな……そんな。
この感覚を、言葉で表すことなんてできない。
言葉如きでは語れないんだ。
息を呑んだ。
この世の何よりも、美しく見えた。
それと同時に。
その笑顔を向けられた先が僕じゃないことに気づいたんだ。
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ゆうなつ - これからも頑張って！ (2021年12月21日 21時) (
レス) @page13 id: 17277d702c (このIDを非表示/違反報告)
奏@炭治郎大好き - お知らせ見ました！ゆっくり更新するんですね！無理せず頑張ってくださいね！この作品と作者様が大好きです！頑張ってくださいね！私、落ち込んでいたときにこの作品みつけて、とても励まされました！今度は、私が作品様を励ませるような人になれるよう頑張ります！ (2021年9月3日 18時) (レス) id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 奏@炭治郎大好きさん» 優しいです〜思わず涙出ました笑 作者の事情ですみません。でも、待ってくれている方がいて嬉しいです……できるだけ更新するように努力しますね。ありがとうございます!! (2021年8月24日 22時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 炭治郎好き。さん» ありがとうございます〜!!謙虚せずに受け取りますね（おい） 炭治郎好き。さんも文章力すごいですよ、毎回毎回話の発想が凄い……!! (2021年8月24日 22時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
奏@炭治郎大好き - 全然大丈夫です！むしろ充分に休んでください！私はこの作品大好きですし、作者さんも大好きなので全然大丈夫です！ゆっくり休んでください！もし戻ってくるのであれば応援します！ゆっくり休んでくださいね！(^ω^) (2021年8月24日 16時) (レス) id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楪日織 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/
作成日時：2021年7月22日 20時
