心 拍 数 #2

４ ７ 拍 目 ページ12

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禰豆子ちゃんの相談も終わって、スマホをしまおうとする。
すると、また着信音がなる。




「無一郎ごめんね。待たせちゃって……」


「ううん。大丈夫だよ」




なんか待ってもらって申し訳ないなぁ……ぬいぐるみももらっちゃっているのに。
再度トークアプリを開くと、真菰からのメッセージだった。真菰とふたりだけのトーク部屋。前のメッセージが熱で学校を休んだ時になっている。ずいぶん長い間連絡とっていなかったんだな。




真菰無一郎くんとはどうー?上手いこといってるかな?


A真菰嫌い。


真菰まあまあ笑 お話し合いは順調?




そうか、無一郎とお話があったんだった。
いや、真菰が「話す機会を作った方がいい」って言ったから、だ。

……うん、全く話せてない。




真菰Aちゃんのことだから、まだできていないんだろうけれど。頑張ってね。


A他人事みたいに……。


真菰うん、炭治郎と離したことは悪いと思っている。無一郎くんと一緒にさせたのはごめん。……だけどね、




真菰そろそろ正しくなって。
日織ちゃんの正しさを貫いてよ。




「正解」なんて、私にはわからないよ。
私なりの正しさなんて、わからないよ。

君(霞)が私(毒)を見た。
浅葱色の瞳。
好きなんだよ、その目。
でもね、どうしても心拍は70のままなんだ。




「……ねえ、聞きたいことがあるんだけど、聞いてもいい？」


「？どうしたの？」




例え、正解がわからなくても。
間違いかもしれないけれど。
私にはわからないから。

わからないからこそ。




「あのね、」




「無一郎は、私のどこが好きで、いつから好きになったの？」




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