第伯参拾壱譚 慈しい ページ11
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嗚呼、
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時透さんの隊服の袖を、さらにぎゅっと強く握る。
こんなの、言っちゃ駄目だってわかってる。
でも、歯止めがきかないんだ。
時透「……もちろん。Aと約束したからね」
『??』
わたし、何か約束したっけ。
目をパチパチさせると、クスッと笑われた。
一瞬、時が止まればいいのにって思った。
時透「代わりに約束して。Aも死なない」
『……うん』
小指を差し出されて、絡める。
体温がほとんど同じに感じた。
――――――――嫌だな。
何かをする度、嫌な想像が溢れて止まらない。
「A」
俯いた瞬間、優しく名前を呼ばれて顔を上げる。
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唇に、感触。
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『っえ』
時透「……行っておいで。僕は玄弥を助けに行ってくるから」
優しく、笑われた。
ただひとり、その場に取り残される。
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初めての口付けは、甘くなかった。
ただ、優しかった。
溶けるように、優しかった。
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朱音 - コレは涙ナシには読めません!!ホント作者さんは神です。 (1月4日 18時) (レス) @page47 id: f38b69f778 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - お疲れ様です。 マジで泣ける。だいたい夢小説ってご都合の良いもの多いけど、この小説は神。無一郎&夢主来世で幸せになってるのうれしすぎ、、!文才ありすぎでしょうらやましい 長文失礼しました これからも頑張ってください! (2023年3月21日 11時) (レス) @page47 id: 1934e7457c (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - Chiffonさん» あわわ、ありがとうございます〜!!なんかめちゃくちゃ嬉しいこと言われて、テンションがおかしくなった作者です() 今世で亡くなることは初めから決まっていたので、そこはサラサラと書けましたね。徹夜で最後まで読んでいただきありがとうございました〜!! (2021年10月10日 21時) (レス) @page47 id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
Chiffon - あの…徹夜で読んだ中学生です…。作者様に一言。泣きました…。今世で亡くなっても来世でまた再開するところとか…。あとですね、文才がですね…。ください← ………すみません。深夜テンションなので意味不明ですね。とりあえず…素敵な作品をありがとうございます (2021年10月8日 4時) (レス) @page47 id: 030621147b (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 無有さん» コメントありがとうございます〜!!スランプ気味ではありますが、次の作品も頑張りますね。 (2021年10月7日 17時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楪日織 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/
作成日時:2021年5月9日 14時