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狂夜の舌打ちが聞こえ、思わず焦凍の腕に縋り付いた。
「まぁ、記念品くらいは貰って行こうかなぁ…」
「きゃあっ！」
「！！A！？」
ザクッ
狂夜の声が背後から聞こえた。
一瞬、髪を引っ張られて悲鳴を上げたがすぐ解放され、焦凍の腕の中で震えていた。
「ヒーロー達が集まって来たしぃ
面倒くさいからねぇ
再会出来て良かったぁ
またねぇ、A」
弾丸の雨を物ともせず、狂夜は黒いモヤに包まれ消えた。
私は恐怖のあまり、焦凍の腕の中で気を失った。
ーーーーーーーーーー
目が覚めると、そこは病院の一室だった。
窓から見える空は薄暗く、日が落ちていた。
窓際の椅子で焦凍が腕を組んでうつらうつらと寝ていた。
ゆっくりと起き上がると、ＵＳＪでの狂夜との出会いが脳裏に浮かび身体が震えた。
「ッ…」
震える身体を抱え込み、小さくうずくまった。
「A？
どうした、大丈夫か」
「ッ…焦凍」
目を覚ました焦凍は心配そうに訪ねて、優しく抱き締められ背中をさする手の温もりに涙が浮かんだ。
「はは…あの時と逆だね」
「…寒そうに見えた。」
「…そっか」
焦凍がお母さんに煮え湯を浴びせられ、慰めた時を思い出した。
震えは収まっていた。
ガラッ
「あ、A目が覚めたのね！」
「冬美姉さん」
戸を開けた冬美姉さんが安堵した表情で駆け寄って抱き締められた。
二人の体温に冷えた身体が温められるのを感じた。
それと同時に涙がこぼれ落ちた。
「あれ…？ハハ…何で…」
安心感に緩んだ涙腺は涙を止めてはくれない。
ポロポロと泣く私を見ながら二人は優しく背中をさすってくれた。
「……A、我慢しなくていいんだよ。」
「言いたい事があるなら吐き出せ…」
「ゎ、私……怖かった…！」
二人の言葉に体温に溢れる涙に私の口は勝手に言葉を並べ始めた…
「嫌われたく無い！！
諦めたく無い！！
一人が嫌だ！！
お父さんに…！！
エンデヴァーに認めて欲しい！！
寂しいのは嫌だ！！
ずっと、ずっと！！
怖かったんだ！！」
今まで抑え込んでいた感情が爆発して馬鹿みたいに泣きながら叫んだ。
そんな私を２人は無言で抱き締めてくれた。
ーーーーーーーーーー
しばらくして私が泣き止むまで２人は私の側にいてくれた。
優しい２人に……真実を話さなければと怯える私がいる。
「A、無理に話さなくて良いの」
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音無（ねむ）(プロフ) - 前世ナマケモノさん» 前世ナマケモノ様ありがとうございます！！元兄弟達はこれからも出す予定です！！むしろ出番多いかも…（荼毘…私的には轟の兄説濃厚だと思ってます！！あからさまに兄が一人だけ登場していないとか伏線だと…！私はそう考えてます！） (2020年1月12日 22時) (
レス) id: 4438f972af (このIDを非表示/違反報告)
前世ナマケモノ - 続きが気になって夜しか眠れません(真顔) 。 とっても面白くて、夢主はもちろん元兄や妹ちゃんもキャラが個性的でいいなと思いました！(質問よろしいでしょうか？荼毘=轟の兄説がありますが、作者様はどう思いますか！？)更新頑張ってください！応援しておりますm(__)m (2020年1月12日 22時) (レス) id: 7f5ab991fa (このIDを非表示/違反報告)
音無（ねむ）(プロフ) - 氷翠さん» コメントありがとうございます！！臆病な主人公ですが、よろしくお願いしますね(´∀｀) (2019年10月2日 22時) (レス) id: 639ab573a8 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 凄く面白いです！隠し事してて其れを誰かに教えるのが怖い・・・凄く凄く心を打たれました！更新ファイト！ (2019年10月2日 21時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
音無（ねむ）(プロフ) - ハツミさん» コメントありがとうございます！！頑張らせていただきます！！ (2018年1月15日 10時) (レス) id: c195530bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音無（ねむ） | 作成日時：2018年1月2日 21時
