２３…激突 ページ25
落ちた手を拾い上げながら、思ったより落ち着いた弔くんがそう言った。
死柄木「仕方がない
ヒーロー達も調査を進めていると言っていた…
悠長に説得してられない
先生、力を貸せ」
砂嵐を映すモニターに向かって弔くんが言った。
「………良い、判断だよ。死柄木弔」
愉快そうな先生の声がモニター越しに響いた。
…騒がしくなって来た
チラリと扉を一瞥して、小さくため息を吐いた。
そろそろヒーローのお出ましかな…
私達の話を一切聞こうとしないかっちくんに弔くんは痺れを切らして、眠らせろと黒霧さんとMr.コンプレスさんに命令した。
足音が近づいて来る…
複数…
多いなぁ…
「どーもォ
ピザーラ神野店ですーー」
A「かっちくんには分からないよ…
個性も存在も…全てを否定された人の気持ちなんて、ね…」
私の言葉にかっちくんが手を伸ばした。
もう、遅いんだよ…かっちくん
壁を破壊してオールマイトが現れた。
会いたかったよ…
大嫌いなヒーロー達…
スピナー「何だぁ！！？」
死柄木「黒霧！ゲート…」
「先制必縛 ウルシ鎖牢！！」
一瞬にして木で拘束され、荼毘さんが気絶させられた。
A「か……っ！」
かっちくんに話しかけようとした途端に木を噛まされ、一気に虚しさと悲しみが胸に込み上げた。
爆豪「Aっ…！」
私の顔を見て、かっちくんは切なそうに叫んだ。
ーーーーーーーーーー
爆豪side
俺に何度も
何で…何でこうなんだよ！
俺はAが好きで絶対守るって決めてた。
俺の初恋で、今も…好きなんだ。
個性発現までは誰とも仲良く、楽しくしてたAから笑顔が消えた時、近くに居なきゃと思った。
デクに先越されてムカついたけど…
それでもAと居たかったから手を伸ばした。
泣きそうに眉根を下げながら笑った顔を今でも覚えている。
Aが死んだと聞かされた時、信じれなかった…
信じたくなかった
…今も、昔みたいに泣きそうに笑うAを見て胸が痛んだ。
近くに居てやりたい…
けど、俺はヒーローになりたいんだ…っ
A「か……っ！」
爆豪「Aっ…！」
目の前でシンリンカムイのウルシ鎖牢で拘束されて、口を封じられて今にも泣き出してしまいそうな目で俺を見る顔に思わず叫んだ。
何で…こいつばっかり…！
俺はどうしたらAを救けてやれんだよっ！！
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音無（ねむ）(プロフ) - ほのか@若彩推しさん» コメントありがとうございます！！泣いていただきありがとうございます！！ (2018年1月28日 8時) (
レス) id: c195530bdd (このIDを非表示/違反報告)
ほのか@若彩推し(プロフ) - めっっちゃ泣きました今も泣いてます(笑)素敵な作品をありがとうございました…！！！ (2018年1月28日 2時) (レス) id: 5db0e7dc69 (このIDを非表示/違反報告)
音無（ねむ）(プロフ) - ルーさんさん» えっ…！？唇から血…そんなにですか！！？ありがとうございます！感動していただき幸でございます！！ (2018年1月26日 9時) (レス) id: c195530bdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーさん - あーヤバイはー涙堪えるのに必死過ぎて唇から血ィ出た (2018年1月25日 22時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
音無（ねむ）(プロフ) - 紅緋さん» いえいえ、伝わったのでしたら幸いです！ (2017年11月17日 7時) (レス) id: c195530bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音無（ねむ） | 作成日時：2017年8月13日 23時
