１９…決意 ページ21
A「本望です。
もとより私の命は３年前のあの時に無くなったのと同じです。
先生、弔くん、黒霧さんに助けてもらって…居場所までもらいました。」
先生の言葉に少し微笑んで頷く。
ーーーーーーーーーー
時間は遡り、弔くんとキスした後、先生に電話をすると直接話そうかと言われて先生の個性で移動した。
「…弔がそんな事を…」
説明した後、先生は考え込んでしまった。
A「先生は弔くんを使って何かを成し遂げようとしてますよね。」
「…どうしてそう思うんだい？」
私の言葉に先生の声色が少し低くなった。
A「雰囲気で何と無くそうだろうなぁ、と…
でも、邪魔をするつもりなんて無いです。
むしろ…私を弔くんの成長の材料に使って下さい！」
「！」
先生が驚くのが分かった。
A「先生が成そうとしている事…それはきっと私が弔くんの側に居たら成せない。
そう思うんです。
だから、弔くんの成長のために私の死は…使えますか？」
「！…それは、君が死んでも良いと言うことかな？」
A「…邪魔にはなりたく無いんです。
先生も弔くんも私を救ってくれた。
ヒーローがしてくれなかった事を…２人はしてくれた。
私はそれが嬉しかったんです。」
涙がうっすら滲みながら笑う。
A「…けど、幼馴染みと出会って
これから先、私はどっちにも付けず…
何も出来なくなってしまうと思いました。
助けてくれた先生達、楽しかった頃の幼馴染み達…
きっと選べない…」
思わず、苦しくって胸元の服をぎゅっと握りしめた。
A「だから、私が…何も出来なくなってしまう前に
…殺して下さい。」
私の言葉で先生は押し黙った。
A「先生の思う、最も弔くんが成長出来るやり方で殺して下さい。」
「…それが君の望みなんだね」
先生の言葉に私は静かに頷き、涙がぽたりと落ちた。
「…分かった。
では、下準備をしようか」
A「下準備？」
「君の歌で人々を魅了するんだ。
人々の心と記憶に君の存在を焼き付ける。
君の個性なら可能だ。
人々に君の存在を知らしめよう。」
A「はい！」
先生の言葉に私は涙を拭って力強く頷いた。
そして、程なくして音声だけの真っ暗な画像の動画を撮り、有名な動画サイトにアップした。
拡散希望のタグを付けたその動画は瞬く間に人々によって拡散され、ネットで話題になった。
ニュースでも何度か話題に取り上げられ、人々の認知度が高まった。
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音無（ねむ）(プロフ) - ほのか@若彩推しさん» コメントありがとうございます！！泣いていただきありがとうございます！！ (2018年1月28日 8時) (
レス) id: c195530bdd (このIDを非表示/違反報告)
ほのか@若彩推し(プロフ) - めっっちゃ泣きました今も泣いてます(笑)素敵な作品をありがとうございました…！！！ (2018年1月28日 2時) (レス) id: 5db0e7dc69 (このIDを非表示/違反報告)
音無（ねむ）(プロフ) - ルーさんさん» えっ…！？唇から血…そんなにですか！！？ありがとうございます！感動していただき幸でございます！！ (2018年1月26日 9時) (レス) id: c195530bdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーさん - あーヤバイはー涙堪えるのに必死過ぎて唇から血ィ出た (2018年1月25日 22時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
音無（ねむ）(プロフ) - 紅緋さん» いえいえ、伝わったのでしたら幸いです！ (2017年11月17日 7時) (レス) id: c195530bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音無（ねむ） | 作成日時：2017年8月13日 23時
