chapter:7 ページ7
Aはそう言って、キヨに手を差し出す。
キ:「……」
キヨは未だに驚きの表情を浮かべていた。
レ:「あっ…キ、キヨ君は女の子と話すの慣れてないだけやねん!長谷川さん、気にせんでええからね!」
『そうなんだ。私は気にしてないから大丈夫だよ』
レ:「キヨ君、そういえばさっき何か俺に言いかけてたけど、どしたん?」
キ:「えっ!?あ…いや、何でもねえ」
キヨはそう言って、席を立つ。
レ:「キヨ君?どこ行くん?」
キ:「ちょっと自販機行ってくるわ」
キヨはそう言って教室を後にした。
レ:「ほんまにごめんな、長谷川さん。キヨ君照れ屋なだけやから、初対面の人に誤解されやすいんやけど…ほんまに良い奴やから」
『うん、私も人見知りだからキヨくんの気持ち分かるよ』
レ:「ほんまに?!全然そんな感じせえへんかったで?」
『うん…だから初めてレトくんに話しかけた時、私凄い勇気いったんだよ』
レ:「その勇気をキヨ君にも分けて欲しいわ」
レトはキヨの机を見て冗談っぽく話す。
『レトくんは優しいよね、周りを見て気を遣ってくれてるし…さっきだってキヨくんを気遣ってわざと話変えたんでしょ?』
レ:「……キヨ君とは小さい頃から一緒で、その頃から俺の事心配してくれてる。いつもふざけてるけどちゃんとする時はちゃんとするし、俺が元気ない時とかも笑わそうと頑張ってくれたり…俺よりキヨ君の方がずっと気を遣ってると思う」
『…そっか』
レ:「せやから…俺もキヨ君の力になりたいんや」
レトはキヨが出て行った教室の扉を見る。
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キヨは壁に背を預けて、自販機で買った飲み物を飲み干す。
キ:「……一体どういうつもりだよ…っ!やっと…ここまで来たのに…!」
キヨは飲み干した空き缶を乱暴にゴミ箱へと投げ捨てる。
キ:「くそっ…!!」
抑えきれない気持ちを消す為に、キヨは壁に拳を当てる。
キ:「だけど今度は…絶対に守る。絶対にだ」
キヨは自販機に再度お金を入れてイチゴミルクを購入し、教室へと戻るのだった。
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読んで頂き、ありがとうございます(*^^*)
日に日にhit数が多くなっていて、凄く凄く嬉しく思います!
キヨさんやレトルトさん以外の実況者様も出したいなぁと思う反面、上手くキャラクターとして表現出来るかどうかも悩んでいます(-ω-;)
今後とも是非見ていって下さると嬉しいです♪
香澄
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香澄(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!とても嬉しく拝見しました(*^^*)あいさんに気に入って頂けて、本当に本当に嬉しく思ってます!他の作品も是非よろしくお願いします(*´ω`*) (2016年4月3日 16時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 完成度が高くてとてもびっくりしました!終わり方なんかも魅力的で私好みでした(*´ヮ`*)次の作品も楽しみにしています! (2016年3月30日 17時) (レス) id: 6587901ccd (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます!最後まで見て下さってありがとうございます(*^^*)これからも頑張りますので、是非これからも読んで頂けると嬉しいです♪(*´▽`*) (2016年1月11日 22時) (レス) id: 84a4fe9ab3 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 一気に読んでしまいました!めちゃくちゃ面白かったです(*^^*) (2016年1月10日 19時) (レス) id: 06b9bb2462 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!初めまして林檎さん(*^^*)キヨさんとレトさんと同じように泣いてしまったと聞いて、本当に嬉しく思います(*^^*)キミカレを読んで頂いて、本当に本当にありがとうございます(*^-^*) (2015年11月23日 23時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香澄 | 作成日時:2015年9月24日 0時