Final chapter ページ50
『凄く、嬉しかった。レトくんはあの頃から変わらず優しかったから…』
Aはニッコリ笑ってレトを見つめる。
レ:「………」
レトはAの微笑む姿を見て、ジッと見つめる。
レ:「……長谷川さん、保健室で約束した話したい事、今話してええかな?」
レトは真剣な目でAを見つめる。
『何かな…?』
レ:「俺…Aちゃんの事、昔好きやった。今でももちろん好きやけど…でも長谷川さんは、Aちゃんの双子やからとかそういうのじゃなくて、Aちゃんとは違う意味で特別で…」
レトの言葉を真剣に聞くA。
レ:「せ、せやから…何が言いたいかというと…」
『……』
レ:「俺は…長谷川さんの事が‐‐…」
キ:「おい!!レトー!!お前の好きな蟹いたぞ!!蟹!!」
キヨが突如間に入り、蟹を見せる。
レ:「!!!キヨ君!!!今大事な話してんねん!」
キ:「大事な話〜?ってかお前にとって蟹以上に大事な事ってあるのかよ」
レ:「あるで!長谷川さんに好きやって告白する事の方が大事に決まってるやろ!!」
『えっ…?!』
レ:「ぁ……」
キ:「!」
3人はその場に固まってしまう。
レ:「………あの、こないな告白になっちゃったんやけど…本気、やから」
レトは真っ赤になりながら、Aを見る。
『えっ…と、私…』
キ:「ちょ、ちょっとタンマ!!レトが長谷川に話したい事ってコレ?!」
レ:「そ、そうやで!キヨ君は長谷川さんへの気持ち言わへんし、俺は長谷川さんを諦める気はあらへんけどな」
キ:「お、俺だって!!長谷川の事…っ…まぁ普通、だけどさ」
レ:「普通ってなんやねん!じゃあキヨ君、“普通”なら俺と長谷川さんの事邪魔せえへんといてね!行こう、長谷川さん!」
『わっ…レトくん?!』
レトはそう言って、未だ真っ赤になっているAの手を握って走り出す。
キ:「おい!!レト!誰が長谷川を好きじゃねえなんて言ったっつーーの!!」
キヨはそう言ってレト達を追い掛ける。
海辺には3人の笑い声と、さざ波がキラキラと輝いている。
Aの名前が彫られた墓石は3人を見守っているかのように、優しい風を吹いたのだった‐‐‐…
(……ありがとう…)
キ:「あ」
レ:「キヨくん、どないしたん?」
キ:「長谷川がAの双子って事は…長谷川の名前はAじゃねえ…んだよな?」
レ:「!!」
キ:「長谷川の本当の名前って………?」
レトとキヨはAを見る。Aは2人を見てニッコリ笑い…
『……秘密♪』
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香澄(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!とても嬉しく拝見しました(*^^*)あいさんに気に入って頂けて、本当に本当に嬉しく思ってます!他の作品も是非よろしくお願いします(*´ω`*) (2016年4月3日 16時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 完成度が高くてとてもびっくりしました!終わり方なんかも魅力的で私好みでした(*´ヮ`*)次の作品も楽しみにしています! (2016年3月30日 17時) (レス) id: 6587901ccd (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます!最後まで見て下さってありがとうございます(*^^*)これからも頑張りますので、是非これからも読んで頂けると嬉しいです♪(*´▽`*) (2016年1月11日 22時) (レス) id: 84a4fe9ab3 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 一気に読んでしまいました!めちゃくちゃ面白かったです(*^^*) (2016年1月10日 19時) (レス) id: 06b9bb2462 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!初めまして林檎さん(*^^*)キヨさんとレトさんと同じように泣いてしまったと聞いて、本当に嬉しく思います(*^^*)キミカレを読んで頂いて、本当に本当にありがとうございます(*^-^*) (2015年11月23日 23時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香澄 | 作成日時:2015年9月24日 0時