chapter:46 ページ46
『Aちゃんと唯一話せるのは夜時間の合間だけだった。その時にレトくんとキヨくんの話を聞いた。Aちゃんは本当に2人が大好きで、毎日楽しい話を沢山聞かせてくれてた……でも、ある日を境にAちゃんは2人の事を話さなくなってしまった』
Aの言葉にレトとキヨは目を伏せた。
『そしてあの日の前日に、Aちゃんが言ってたの。お手紙を書いたから2人に会いに行くって。次の日の夕方頃に家を飛び出していったの』
キ:「あの時か…」
レ:「Aちゃんは、俺達に何を話しに行くか言ってたん…？」
レトの言葉にAは何も答えなかった。
『……2人が知りたがってた、レトくんとAちゃんの話。あの時私は何があったかを知ってる。話をしても……大丈夫？』
Aはレトを見つめると、レトの母親はレトの肩に手を置く。そして間を置いて頷く。
『あの日……』
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レ:「Aちゃーーん！いるんかーーーー？！」
レトは公園に入り、Aを呼びながら探す。
A:「あ、レトくん…来てくれたんだ」
レトは息を整えながら謝罪する。
レ:「ほ、ホンマにごめん！遅くなって…ごめん」
A:「うぅん、来てくれて嬉しかった。キヨくんに手紙渡してくれてありがとうってお礼言わなきゃ…」
Aは嬉しそうにニッコリ笑った。
レ:「っ…話って…？」
A:「あのね、私今日でここに来れなくなっちゃうんだ。今までレトくんとキヨくんと出会えて、沢山話したり遊んだり本当に嬉しかった」
レ:「そんな！！もう、会えへんの…？」
A:「ごめんね、レトくん。私ももっとレトくんと一緒にいたかったんだけど……それでね、あの時のゆびきりを覚えてる？」
レ:「ゆびきり？」
A:「ずっと一緒にいようねって」
レトは頷く。
A:「そのゆびきりは、もうおしまい」
レ:「えっ…？」
A:「今日、それを伝えたかったんだ」
レ:「どうして…Aちゃん！」
A:「レトくん……もし、またここに戻ってこられたら…また一緒に遊んでくれる？」
レ:「もちろん！絶対遊ぼう！キヨ君と3人でまた遊ぼう！」
A:「うん！」
2人は公園を出ると1台の車が近付いてきた。
レ:「えっ…？」
A:「！！レトくん…！！！」
Aはレトをドンッと押す。
A:「レトくん…−−−大好き、だよ−…」
Aは何かを呟いた後切ない表情でニッコリ笑い、レトの横にバタンッと倒れたのだった。
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香澄(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！！とても嬉しく拝見しました(*^^*)あいさんに気に入って頂けて、本当に本当に嬉しく思ってます！他の作品も是非よろしくお願いします(*´ω｀*) (2016年4月3日 16時) (
レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 完成度が高くてとてもびっくりしました！終わり方なんかも魅力的で私好みでした(*´ヮ`*)次の作品も楽しみにしています！ (2016年3月30日 17時) (レス) id: 6587901ccd (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます！最後まで見て下さってありがとうございます(*^^*)これからも頑張りますので、是非これからも読んで頂けると嬉しいです♪(*´▽｀*) (2016年1月11日 22時) (レス) id: 84a4fe9ab3 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 一気に読んでしまいました！めちゃくちゃ面白かったです(*^^*) (2016年1月10日 19時) (レス) id: 06b9bb2462 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！初めまして林檎さん(*^^*)キヨさんとレトさんと同じように泣いてしまったと聞いて、本当に嬉しく思います(*^^*)キミカレを読んで頂いて、本当に本当にありがとうございます(*^-^*) (2015年11月23日 23時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香澄 | 作成日時：2015年9月24日 0時
