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chapter:45 ページ45

レ:「長谷川さん、騙してゴメン。俺がキヨ君に頼んだんや」

『レトくんが…?』

レ:「ホンマの事を教えて欲しくて…」

『何の事…?』

レトはAに写真を見せる。

『!!』

レ:「これ、キヨ君が偶然見つけたんや。この写真は長谷川さん、君のやろ?」

『そ、れは…』

キ:「“自分のじゃない”なんて言わせねえよ。その写真、ここで見つけたんだからな」

キヨは追い打ちをかける様に言葉を繋ぐ。

レ:「君は…Aちゃん、なの?」

レトの母はレトの言葉を聞いて、Aを見る。









少しの間、病室に静寂が訪れた。

『……私は、』


その静寂を破ったのは、Aだった。

『私はAちゃんじゃないって前に言ったハズだよ』

Aの答えに、キヨは声を荒げる。

キ:「そんな訳ねえだろ!お前がこれを持ってたのが、何よりの証拠じゃねえか!」

レ:「Aちゃんじゃないんなら、何でこの写真持ってたん?」


『それは……思い出を辿る為に必要だったから』

Aの返答はレト達を混乱する回答だった。

キ:「思い出を辿る?」

レ:「どういう事…?」





『……私はレトくん、キヨくん。貴方達2人を探していたの』


Aはレトとキヨを交互に見る。

キ:「俺達を探してた?」

『……2人がどんな人物かを知る為に、私はここに来たの』

レ:「ごめん、話が全然よく分からへん…」

レトとキヨはAの言葉に混乱している。


『ここに来て2人に会えて、本当に良かった!2人からAちゃんの事を知る事が出来たから』


キ:「お前はAの何なんだ?」

『Aと名乗ってるけどAちゃんじゃない。私はAちゃんをよく知る人物…』

Aはニコリと笑って答える。


キ:「こんなに似てるのに、Aじゃねえなんて言われても信じられねえよ」

『……私とAちゃんは双子なの。別々に暮らしてたんだけどね』

Aの言葉にその場にいた人達は目を見開いた。


レ:「双子…?!」

キ:「AであってAじゃねえって、そういう事か…何で別々に暮らしてたんだよ?」

『私は英才教育を身に着ける為、様々な分野の家庭教師をつけて育ったの』

レ:「どうして長谷川さんにだけ…?」

『それは……』

Aはレトから写真をもらい、ジッと見つめたまま黙ってしまう。
レトは触れてはいけないと悟って、話の続きを促した。

レ:「……続き、聞かせてくれるかな…?」

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設定タグ:レトルト , キヨ , 切甘   
作品ジャンル:恋愛
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香澄(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!とても嬉しく拝見しました(*^^*)あいさんに気に入って頂けて、本当に本当に嬉しく思ってます!他の作品も是非よろしくお願いします(*´ω`*) (2016年4月3日 16時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 完成度が高くてとてもびっくりしました!終わり方なんかも魅力的で私好みでした(*´ヮ`*)次の作品も楽しみにしています! (2016年3月30日 17時) (レス) id: 6587901ccd (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます!最後まで見て下さってありがとうございます(*^^*)これからも頑張りますので、是非これからも読んで頂けると嬉しいです♪(*´▽`*) (2016年1月11日 22時) (レス) id: 84a4fe9ab3 (このIDを非表示/違反報告)
- 一気に読んでしまいました!めちゃくちゃ面白かったです(*^^*) (2016年1月10日 19時) (レス) id: 06b9bb2462 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!初めまして林檎さん(*^^*)キヨさんとレトさんと同じように泣いてしまったと聞いて、本当に嬉しく思います(*^^*)キミカレを読んで頂いて、本当に本当にありがとうございます(*^-^*) (2015年11月23日 23時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香澄 | 作成日時:2015年9月24日 0時

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