chapter:39 ページ39
キヨの母:「そろそろ21時過ぎるから、2人共お風呂入っちゃいなさい」
キ・レ:「「はーい」」
キ:(21時か…流石に帰っただろ)
キヨは時計を見る。
レ:「キヨ君、お風呂行くでー」
キ:「おー」
キヨが立ち上がると、ヒラリとメモ用紙が落ちる。
レ:「?キヨ君、何か落ちたで?」
キ:「へ?」
キヨは下を見ると、Aがレトへ書いた手紙が落ちた。
レ:「これ、何なん?まさかラブレター?!」
レトはニヤニヤしながら、メモを拾い上げる。
キ:「あっ!やめろって!」
レ:「どれどれ〜?んと…レトくんへ?」
レトは手紙を声に出して読むと、目を見開く。
キ:「……」
レ:「キヨ君、これ僕への手紙…?」
レトはそう言って、Aの手紙を読み終えると時計をパッと見る。
レ:「夕方って…!!キヨくん、何で教えてくれなかったん?!」
キ:「それは…だって今日の泊りは前々から計画してて、やっと出来たじゃん!またアイツに邪魔されるの…嫌だったんだよ!」
レ:「それでも、これは…Aちゃんが可哀想やん!今までずっと遊びに来てくれても断って、それっきり来なくなってもおて…」
キ:「……」
レトはそう言って、手紙を握って部屋を出ようとする。
キ:「今行ったってもう帰ってるよ!」
レ:「そんなん分からへんやん!Aちゃん、待っとるかも知れへんもん!」
キ:「レト、行くなって!」
キヨはレトの腕を掴むが、レトはその手を振り払う。
レ:「キヨくんが止めても、俺は行くで!」
レトはそう言ってキヨの家から出て行った。
キ:「レト!!……なんで…!!何でこうなるんだよ!!」
・
・
・
・
『………』
キ:「その後レトとAがどうなったかは知らない。その後にスコールが降ってきたのと、レトが帰ってくるのが遅いのを心配した俺の母親と一緒に車で公園まで迎えに行ったんだ」
『…そこでレトくんは事故に…?』
キ:「……事故って言っても、レトは雨に打たれながら地面に座り込んで一点を見つめてた。ただ、何度もAに謝っていた。“俺のせいで…Aちゃんが…”ってな」
『……』
キ:「レトはその後雨に長く打たれたのが原因か、高熱を出して病院に入院した。俺はその場にいて母親がレトのお母さんに事情を伝えに病室を出た後、レトは意識を取り戻したけどAとの記憶を一切覚えてなかったんだ」
『!』
キ:「思い出せば自分自身を苦しめる事になるだろうって事で、記憶は本人が思い出す意思を持つまで待つ事になったんだ」
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香澄(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!とても嬉しく拝見しました(*^^*)あいさんに気に入って頂けて、本当に本当に嬉しく思ってます!他の作品も是非よろしくお願いします(*´ω`*) (2016年4月3日 16時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 完成度が高くてとてもびっくりしました!終わり方なんかも魅力的で私好みでした(*´ヮ`*)次の作品も楽しみにしています! (2016年3月30日 17時) (レス) id: 6587901ccd (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます!最後まで見て下さってありがとうございます(*^^*)これからも頑張りますので、是非これからも読んで頂けると嬉しいです♪(*´▽`*) (2016年1月11日 22時) (レス) id: 84a4fe9ab3 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 一気に読んでしまいました!めちゃくちゃ面白かったです(*^^*) (2016年1月10日 19時) (レス) id: 06b9bb2462 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!初めまして林檎さん(*^^*)キヨさんとレトさんと同じように泣いてしまったと聞いて、本当に嬉しく思います(*^^*)キミカレを読んで頂いて、本当に本当にありがとうございます(*^-^*) (2015年11月23日 23時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香澄 | 作成日時:2015年9月24日 0時