chapter:22 ページ22
キヨはベンチに座る。
キ:「Aと初めて会った時、女の友達がいなかったから上手く話せなかっただけだと思う。でも3人で遊んでいく内にレトがAを、Aがレトと一緒にいる内にレトをAに取られちまう・俺とレトはずっと仲が良かったのに邪魔すんなって思うようになった」
レ:「……」
キ:「自分の居場所だったはずが、レトの隣にはAがいるようになって…Aに俺の大事なもんを取られるのがすげえ怖かった」
レ:「…キヨ君の気持ち、俺全然分かってへんかった………ゴメン」
キ:「レトのせいじゃねえ、俺がガキだったのが悪いんだから」
レトはキヨの隣に座り、前を見据える。
レ:「でも、どうして俺はAちゃんと過ごした時間だけの記憶が無いんかな…?事故っていったって、Aちゃんと3人で過ごした記憶だけっちゅーのもおかしな話だし」
レトの言葉にキヨは唇を噛みしめる。
キ:「………俺にはハッキリとは言えねえけど、もしレトが記憶を全部思い出したら…」
キヨはレトを見る。
キ:「お前は俺を許さねえかも知れねえ」
キヨの言葉にレトは?マークを浮かべる。
レ:「俺が?キヨ君を?そんな事ある訳あらへんよ!」
キ:「……」
いつものキヨからは想像も出来ないほど、キヨは真剣な表情を浮かべていた。
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次の日になり、レト達の心境とは裏腹にクラス内ではサッカー部の試合について盛り上がりを見せていた。
男1:「キヨー!お前今度の試合のレギュラーなんだろ?頑張れよ!!」
女1:「クラス全員で応援しようって話になってるから、絶対に勝ってね!」
男2:「応援団とかやらねえ?!」
女2:「いいねいいね!私チアとかやりたい!」
クラス中はサッカー部の応援について、色々話し合っていた。
キ:「何かすげー事になってんな…」
レ:「キヨ君はレギュラーやし、みんな盛り上がるんは当然やで」
キヨはクラスの盛り上がりに引いているが、レトはクラスメイトを見ながら嬉しそうに笑いながら言う。
キ:「俺、期待されると上手く動けねえんだよな…」
レ:「キヨ君、いつも自信満々なくせにプレッシャーに弱いもんな」
キ:「うっせ」
『私もチアとかやってみようかなー…』
2人の横でポツリと呟くAに、レトは反応する。
レ:「えっ!?長谷川さん、チアやるん?!」
『やるって訳じゃないけど、やってみたいなとは思うかな…』
Aはテレながら答える。
レ:(長谷川さんのチア…可愛いんやろな…)
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香澄(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!とても嬉しく拝見しました(*^^*)あいさんに気に入って頂けて、本当に本当に嬉しく思ってます!他の作品も是非よろしくお願いします(*´ω`*) (2016年4月3日 16時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 完成度が高くてとてもびっくりしました!終わり方なんかも魅力的で私好みでした(*´ヮ`*)次の作品も楽しみにしています! (2016年3月30日 17時) (レス) id: 6587901ccd (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます!最後まで見て下さってありがとうございます(*^^*)これからも頑張りますので、是非これからも読んで頂けると嬉しいです♪(*´▽`*) (2016年1月11日 22時) (レス) id: 84a4fe9ab3 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 一気に読んでしまいました!めちゃくちゃ面白かったです(*^^*) (2016年1月10日 19時) (レス) id: 06b9bb2462 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!初めまして林檎さん(*^^*)キヨさんとレトさんと同じように泣いてしまったと聞いて、本当に嬉しく思います(*^^*)キミカレを読んで頂いて、本当に本当にありがとうございます(*^-^*) (2015年11月23日 23時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香澄 | 作成日時:2015年9月24日 0時