chapter:15 ページ15
次の日になり、学校は休日の為レトは部屋で小さい頃のアルバムを出して見ていた。
レ:「…………」
レトの小さい頃の写真やキヨと共に映ってる写真を見る。
レ:「……何となくやけど、覚えてる気はすんねんけどな」
ペラペラとめくると、レトの小さい頃の写真はページは終わってしまった。
レ:(Aちゃんとの写真は1枚も撮っておらへんかったんやな……)
パタンとアルバムを閉じるレトは昨日の事を思い出していた。
キ:「俺は、お前を守ってなんかいねえ…」
レ:「えっ?」
キ:「だから、今度は絶対に守るって決めたんだ…」
レ:「キヨ君の言う守るって、何から…?」
キ:「……色々、だ」
レ:「……考えてもキリがあらへんし、少しその辺散歩してくるかな」
レトは立ち上がって、家へと出て行った。
レ:「あっ」
レトは家から出ると、そこにはキヨの姿があった。
キ:「っ…よぉ」
キヨはビックリしながらも、片手をあげて言う。
レ:「こないな所でどないしたん?チャイム鳴らせばええのに」
キ:「いや!!俺もどうしようかって色々考えてだな…」
キヨはあたふたしながら答える。
レ:「キヨ君“が”考えるのは珍しいわな」
キ:「キヨ君“が”ってなんだよ、“が”って」
そう言うと2人は同時に笑いあった。
キ:「…元気そうで安心したわ」
レ:「……うん、ありがとう」
キ:「お前、今からどっか行くの?」
レ:「気晴らしに散歩でも行こうかなって思て」
キ:「…やっぱ昨日の事気にしてたか。お前にとって辛い事でも…それでも思い出したいの?」
キヨは真面目な顔をしてレトに問う。
レ:「………うん」
レトはそう言うと、キヨは「そっか」と答える。
キ:「じゃあちょっと付き合えよ」
キヨはそう言って先に歩き出し、レトはその後を追い掛けるのだった。
2人はある公園に着き、キヨは首である場所を示す。
レ:「あれ…長谷川さん…?」
キ:「ん。お前ん家通る時に見掛けたから」
レ:「でもどうして?」
キ:「アイツに聞くんだろ?昔の事…」
Aはベンチに座り、ジッと前を見ていた。
レ:「…うん」
キ:「んじゃ、行こうぜ」
レトとキヨはAのいるベンチへと向かう。
レ:「長谷川さん」
『!!レ、レトくん…!?キヨくんも…』
Aはビックリして立ち上がる。
レ:「昨日突然いなくなったから心配したんやで」
『ごめんなさい。用事あったの忘れてて‐‐…』
キ:「単刀直入に聞くけど、お前小さい頃に俺達と会った事あるか?」
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香澄(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!とても嬉しく拝見しました(*^^*)あいさんに気に入って頂けて、本当に本当に嬉しく思ってます!他の作品も是非よろしくお願いします(*´ω`*) (2016年4月3日 16時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 完成度が高くてとてもびっくりしました!終わり方なんかも魅力的で私好みでした(*´ヮ`*)次の作品も楽しみにしています! (2016年3月30日 17時) (レス) id: 6587901ccd (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 杏さん» コメントありがとうございます!最後まで見て下さってありがとうございます(*^^*)これからも頑張りますので、是非これからも読んで頂けると嬉しいです♪(*´▽`*) (2016年1月11日 22時) (レス) id: 84a4fe9ab3 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 一気に読んでしまいました!めちゃくちゃ面白かったです(*^^*) (2016年1月10日 19時) (レス) id: 06b9bb2462 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!初めまして林檎さん(*^^*)キヨさんとレトさんと同じように泣いてしまったと聞いて、本当に嬉しく思います(*^^*)キミカレを読んで頂いて、本当に本当にありがとうございます(*^-^*) (2015年11月23日 23時) (レス) id: fe97a84109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香澄 | 作成日時:2015年9月24日 0時