【SERVAMP】電波系天使の妹はつばきゅんの下位吸血鬼になったらしい (ページ13)

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#10 考えるのを諦めよう、もう無理ページ13

A「ただいま～ｯ！」

ドアを開けると共に大声で叫ぶ

すると中から椿であろう足音が『パタパタ』と聞こえてくる

椿「Aｯ！」

椿がいきなりガバッと抱きついて来たので

Aは訳がわからず困惑している

A「えｯ？え…あ椿さん？どうしたんですか」

椿「どうしたもこうしたも無いよｯ！」

中では訳を知っているであろう

シャム、桜哉、オトギリが少し呆れたような顔をしている

A「あ、あのぉ…状況がよく分かんないんですが」

彼女は遠慮がちにそう聞くと

椿は

椿「城田真昼だよｯ！今日一緒にいたでしょ！？」

と子供心配する親バカの様な感じで

今日、Aと真昼が寿司屋に行っていた事を言う

隣に居たベルが城田真昼の名前を聞き
少し顔をひきつらせた

A「確かにいましたけど…それが何か？」

何も分かっていないAは焦りながらも淡々と聞き返す

ベル「もォ、その話は中に入ってからでいいんじゃ無いのォ？」

ベルの一言で我に返る椿は

椿「そうだね」

とAをやっと離した

中に入り近くのソファーに腰掛け

また、椿に問う

A「どうして真昼と居ちゃダメなんですか？」

この一言で部屋中がｼﾝと静まり返る

椿「A、城田真昼は敵だよ」

A「何で敵なんですか」

またも静まり返るような発言をするAを見て

桜哉が口を開く

桜「Aが何も分かってないのは椿さんが教えようとしないからだろ…」

ひょんなことを言い出す桜哉にAは着いていけず

頭に『？』を幾つか浮かべている

シャム「若、Aを大切にする気持ちは分かりますが…それでは帰って危険です」

先程の桜哉に続きシャム、オトギリが喋る

オト「Aが危険なのは…困ります」

下位からの集中攻撃を受けた椿は

大人げなく頬を膨らませている

その隣で考えるのを諦めたAが

椿の膨れた頬をﾂﾝﾂﾝつついている

ベル「ボクが全部教えてあげるよォ★」

ベルがそう言い出した頃にはもう遅く

Aは椿の膝ですぅすぅと寝息をたてて眠っていた