ヒーローを目指す私はダンピールです。 (ページ10)

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吸血※ ページ10

Asied

雪「千代ちゃんの血飲ませて♡」

あー、うるさいのが来たよ。

『雪、うるさい。
あと、千代は後で返してね。』

千代「え、ちょ！A！？」

雪がちょーっと怖かったけど、まぁいっか。

知らねー。

貴士「今あんな感じなのか？」

『はい、かわいいでしょう？
それと、千代はあんたが狙えような相手じゃない。千代は私の大切な家族だ。あんたなんかには、渡さないよ。』

そう言うと、なんか睨まれた。

？？「A、」

『霞、……………それでは貴士先輩。
さっき言った事お忘れなきように。
失礼します。』

ぺこっと、お辞儀をして霞の部屋に向かった。

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『あのぉー、霞サン？』

霞「何かな？」

あの非常に言いにくいのですが、怖いです。

あの、ニコニコし過ぎて逆に怖いです。

あと、何故ベッドに押し倒されているのでしょか？

霞「あの写真は何？」

『体操服のことでしょか？』

体操服、と聞いてあからさまに顔を歪めたよ、この人。

はぁ、とため息をつかれた。

『っ！？………ん、……、はぁッ……』

ちゅ、と言うリップ音が聞こえたかと思えば
吸血される。

辞めたかと思えば、

霞「声、聞かせて」

なんて、無謀なことを言ってくる。

だって、霖達がいるんだよ！？

『……ゃだ、………んっ……はぁ、』

私は吸血される時に、いつも声が出てしまう。

だから、こうして出さないようにしているわけだ。

そんな苦労はぜーんぶ消える。

だって霞が耳を舐めたり、首に吸い付いたりなどなどの行為をしてくる訳ですよ。

霞「はぁ、おしまい。」

『ばか、』

霞「はは、ごめんね。」

そう言って、泣いていた私の涙を優しく拭ってくれた。

知ってるよ、霞が思ってた事全部行動に出てたから。

嫉妬だよね。

多分。

『好きだよ。』

霞「！、どうしたの。珍しいね。」

『いいじゃん。
ね、霞も好きって言って？』

霞「好き、好きだよ。
　愛してるよ、A。」

『私も。……………ッ！？』

バタンと大きな音がして、霞の服をぎゅっと握った。

霞「大丈夫だよ。
　千代ちゃんと雪が喧嘩でもしたんだろう。」

よかった。

大きな音は嫌いだ。

吸血鬼(ヴァンプ)はもっと大嫌いだ。

篝月兄弟や嵐さん達は大丈夫。

いい人だから。

でも、“あいつら"は絶対に許さない。

雪「Aーーー！」

うるさい。

『ん、ちょっと行ってくる。』

霞「ん、行っておいで。」

霞に軽くキスを落として、雪と一緒に千代を探しに行った。