08話 ページ9
#Aside
コネシマ君に見つかってからは、ゾロゾロと他の皆も集まって来る。
何で…。
私が教室から出た時には、コネシマ君達は、他の可愛い女子に囲まれ、一緒にご飯を食べようだの、二人で話そうなどと、声を掛けられていたはずだ。
断るはずもないと思っていたけど、全部断ったのだろう。
「疲れたわー!!Aどこに行ったかわからんし、探し回ったわ…」
「そうだゾ、こんな旧校舎に逃げてるだなんて、そんなに一緒にお昼ご飯を食べたくなかったのか?」
ｾﾞｰｾﾞｰと息を吐くコネシマ君は、多分校舎中を駆け回ったのだろう。
それこそ犬の様に。
グルッペン君は、ｼｭﾝとしたように見えるが、実はそうも落ち込んでいないだろう。
なんとなくそう見える。うん。
『別に食べたくない訳じゃないんだけど…。』
「えぇやん。結局今から一緒に食べるんやし。それより俺、それ食べたい。」
『ん?あぁ、いいよ。』
ゾム君が、それ、と指を指したものは、私が作ったミニハンバーグだった。
箸であげるのも行儀悪いしなぁ…手でいいかな。
ハンバーグを指で掴み、ゾム君の方へ向ける。
『はい。』
「ん、ありがと。」
ゾム君は一瞬戸惑ったが、そのままハンバーグを食べた。
＿＿私の指ごと。
『…へっ?』
思わず声をあげる。
えっ?何で?普通ハンバーグだけ食べるよね?私の指口に入れなくてよくないかな??
「うまいわ。ご馳走さま。」
ゾム君はﾆﾔｯと笑い、ハンバーグの味の感想を告げた。
私がまだ呆然としていると、コネシマ君がすかさずゾム君の頭をしばいた。
「いって!!お前何すんねん!!」
「お前こそ何してんねん!!何でAの指まで食うんや!!」
「ハンバーグのソースついとったからに決まってるやろ!!」
「別に食べんでもええやんけ!!」
ギャーギャーと騒ぐ二人を見つめながら、手をハンカチで拭く。
ビックリはしたけど、あんまり気にしない様にしよう。
気付くと、結構時間が立っていた。
また午後からつまらない授業が始まるのかと思うと嫌になるが、遅れたりしたら怒られてしまう。
私とゾム君とコネシマ君以外はもう食べ終わったみたいで、ゆったりと過ごしていた。
『ゾム君、コネシマ君、早く食べないと次の授業遅れるよ?ゾム君の量多いし、喧嘩してる場合じゃないと思うんだ。』
「ホンマや!!ゾムのせいで!!」
「何でや!まぁ俺は楽勝やけどな。」
喧嘩をやめ、ｶﾞﾂｶﾞﾂと食べる二人。
私も早く食べよう。
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ひだか - すぷらさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!じゃんじゃんﾜｰｲしてください() (2017年11月13日 19時) (
レス) id: b521abc617 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか - 夜狐さん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!面白いなんて、ﾓﾁﾍﾞｰｼｮﾝ上がります!!ありがとうございます!!次も頑張りますね!! (2017年11月13日 19時) (レス) id: b521abc617 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - 面白過ぎて≡┗( ^o^)┛≡┏( ^o^)┓≡┗( ^o^)┛ﾜｰｲって思わず言ってしまった (2017年11月12日 13時) (レス) id: a664458b0b (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - 初めてこのお話を見させて頂きました！とっても面白いですし好きですよ♪次のお話も頑張ってくださいね♪楽しみにしてますよ！ (2017年11月7日 20時) (レス) id: 8cf2fbf423 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか - コメントありがとうございます!!死ぬほど嬉しいですあばばば() osmnさんはｲｹﾒﾝというか紳士にしたかったんです(性癖)()期待に応えられる様に頑張ります!() (2017年10月21日 0時) (レス) id: b521abc617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年10月14日 3時
