09話 ページ11
#Aside
騒がしいお昼休みも終わり、これから午後の授業が始まろうとしていた。
次は…確か、移動教室だ。急いでいかないと間に合わないかもしれない。
慌てて教科書等を取り出し、教室を出る。
幸い、先生もいない。廊下を走ってしまおう。
そう思った時、声が聞こえた。
「ちょっといい?」
『…これから授業始まるんで。』
声の先にいたのは、多分先輩。三人組で、ﾊﾟｯと見綺麗だが厚化粧で誤魔化しているのがわかる。
私ほぼスッピンだよ…。
「生意気。さっさとこっち来いよ。」
『いった…』
三人の内一人が私の腕を強く引っ張る。思わず声を零す。
そんな私にも気を止めず、グイグイと引っ張る。
私は、あの時コネシマ君が出来るだけ優しく引っ張ってくれた事に気付いた。
■□■□
「調子乗ってんじゃねぇよ。」
『うぁ…!』
人目のつかない空き教室に連れ込まれ、着いたと同時に背中を押され、尻餅をついてしまう。
『…痛いじゃないですか。何なんですか?』
あくまで強気で絡んでいく。
弱気なんて、私らしくない。
「アンタさぁ、自分のしてる事わかってないの?」
「バカなんじゃなぁい??」
『意味がわかりません。それより私、授業に出ないといけないんで。』
「優等生ぶってんじゃねぇよ。ﾌﾞｰｽ」
『わっ…!?』
ﾊﾟﾝﾊﾟﾝとスカートについた埃を払い、先輩を無視して教室を出ようとする。
すると、先輩がｽｯ、と足を出す。
見事に私はその足に引っ掛かり、転んでしまう。上からは先輩の高い笑い声。
「ちょっと可愛いからって調子乗んな。」
「あのさぁ、アンタみたいなのがグルッペン君達と一緒に居るなんて有り得ないんですけど。」
「どうせ色目使ったんでしょ?サイテー。」
『一緒に居ちゃいけないんですか?何でですか?…少なくとも、先輩方に決められる事ではないかと。』
「は?」
ﾋﾟﾘｯとした空気が流れる。
でも、いきなりこんなことするなんて、その方が有り得ないじゃない?
私は構わず続ける。
『先輩が私の事をどう思うかは自由ですけど、私が誰と居たって、…コネシマ君達が私と居たって。…別に、良くないですか。コネシマ君達も、私も、先輩の”物”じゃないんです。』
私ははっきりといい放った。
先輩の額には青筋が浮かんでいた。
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ひだか - すぷらさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!じゃんじゃんﾜｰｲしてください() (2017年11月13日 19時) (
レス) id: b521abc617 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか - 夜狐さん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!面白いなんて、ﾓﾁﾍﾞｰｼｮﾝ上がります!!ありがとうございます!!次も頑張りますね!! (2017年11月13日 19時) (レス) id: b521abc617 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - 面白過ぎて≡┗( ^o^)┛≡┏( ^o^)┓≡┗( ^o^)┛ﾜｰｲって思わず言ってしまった (2017年11月12日 13時) (レス) id: a664458b0b (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - 初めてこのお話を見させて頂きました！とっても面白いですし好きですよ♪次のお話も頑張ってくださいね♪楽しみにしてますよ！ (2017年11月7日 20時) (レス) id: 8cf2fbf423 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか - コメントありがとうございます!!死ぬほど嬉しいですあばばば() osmnさんはｲｹﾒﾝというか紳士にしたかったんです(性癖)()期待に応えられる様に頑張ります!() (2017年10月21日 0時) (レス) id: b521abc617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年10月14日 3時
