検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:808 hit

弐頁目 ページ2



〈7月○日〉

階段から落ちた。太宰さんがその場で受け止めてくれなかったら大怪我するところだった。抱きついたのは事故だし、うん。恥ずかしくて下を向いてたら「耳が真っ赤だよ?」って云われた。頬も熱かった。今日の一件で判ったことがある。


私、太宰さんのこと好きなんだ。

〈7月○日〉

告白する勇気はないから、しばらく様子を見ることにする。太宰さんが今日ソファで居眠りしてた。普段だったら、仕事してくださいよ、って云えるのに今日は太宰さんの寝顔に見惚れてた。私、重症かもしれない。

〈7月○日〉

ナオミちゃんと与謝野さんとお茶会をした。太宰さんの話になったときに興奮してしまって、太宰さんのことが好きなことを二人にバレてしまった。ニヤニヤと微笑まれた。でも「応援してますわ。」「応援しておくよ。」って云われた。恥ずかしいけど、ちょっとうれしい。太宰さんに書類を渡すとき、耳元で話しかけられてドキドキした。心臓が口からどっかにいってしまいそう。

〈7月○日〉

銀行強盗に遭った。本当に最悪。でも太宰さんが迎えに来てくれて、安心させるように微笑んでくれた。あの笑みは犯罪レベル。どうしようこれじゃ認めなきゃいけないじゃない。やっぱり太宰さんのことが好きだ。太宰さんも私のこと好きだといいな。私と一緒に依頼に行ってくれるし、今日だって迎えに来てくれたし、案外脈あるの?…それは流石に自意識過剰かなぁ。

〈7月○日〉

今日も書類しようと思ってたのに、何時の間にか太宰さんを視線で追ってた。どんどん戻れなくなる。もう、ズルい人。というかこの日記にも太宰さんのことしか最近書いてない。


* * * * *



〈7月××日〉

太宰さんが入 水に行ったきり帰ってこない。国木田さんはよくあることだって云うけど、心配だ。




* * * * *



〈7月××日〉

もうみっか、かえってこない。



* * * * *



〈7月××日〉



もういつか、かえってきてない。





さいごの頁→←あの子の日記



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:文スト , 文ストホラー   
作品ジャンル:ホラー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぜろふぁいぶ | 作成日時:2019年1月15日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。