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「はい、これパジャマ!」

部屋に着いてそう言って私に手渡されたのは、百合の目新しいパジャマだった。

『パジャマ……来たのなんていつぶりだろう…』

小さい頃、百合の家にお泊まりに行った時、部屋で着る用の浴衣を持っていったが、そんなもの堅苦しいから、とこっそり用意してくれていたパジャマをくれた時以来だった。

聞くと、私が来ると聞いて、用意してくれていたらしかった。


『わざわざありがとう…!嬉しいわ。』


「いえいえ。楽しみだったからね!…あ、そうだ。先にお風呂入ってきなよ。その間に布団敷いておくからさ!」


『何から何まで…ありがとう。』
私は嬉しさと少しの申し訳なさで胸がいっぱいになった。
けれど百合は、

「いいのいいの!私がやりたいんだから!」

と力強く親指を立ててくれた。

優しい友達をもてて良かったと、凄く嬉しくなった。









『…ふぅ。』

もう既に湧いている広めの湯船に、しっかり洗った体を浸す。

頭に浮かぶのは、今日の出来事。


色々あったなぁ…


そう巡らせていると、ぽつり、と隼のあの顔が浮かんだ。

何かを隠しているような、辛い笑顔。


幼馴染のあの顔を見るのは、正直凄く心にくる。


ネガティブになっちゃダメだ、とそれらの考えを溜息と一緒に吐き出す。


ふと天井を見上げると、何だか眠たくなって、我に返り急いでお風呂をあとにした。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【No side】
一方、布団を敷き終わった百合は、ふう、と自分のベッドに腰を下ろした。


京花を連れていく少し前に投下された、新の爆弾発言。それに、珍しく焦る始。


すぐ横には、耳を少し紅く染めた京花。



「…お?お?これは…もしや?」

こういう類の話が大好きな百合は、一人で飛び跳ねて喜んだ。

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設定タグ:衣純 , 睦月始 , ツキウタ。
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成生(プロフ) - 睦月さん» ありがとうございます!嬉しいです( ;∀;)これから徐々に更新ペースを取り戻せると思うので、これからもこの作品をよろしくお願いします! (2018年3月3日 10時) (レス) id: 675c8fad36 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - 更新して下さってありがとうございます!!衣純さんのペースで頑張られてください。ずっと応援してますからッ!! (2018年2月25日 12時) (レス) id: 4606295aca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:衣純 | 作者ホームページ:https://twitter.com/mizuiro_onp?s=09  
作成日時:2017年8月3日 18時

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