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きっかけは、始からの一本の電話だった。
《グラビの寮でクリスマスパーティーやるんだが、良かったら来ないか？》
新幹線に揺られながら、遠くの景色を眺める。
(クリスマスパーティー…どんな事するんだろ…)
ただのパーティーとかになら何度も言ったことがあるが、身近な人とのパーティーはやったことが無い。
正直言って、想像がつかない。
百合からの電話でツキノ寮に辿り着く。
インターホンを押すと、ピンクの髪の男性が出迎えてくれた。
この方は。
『如月さん…本日はよろしくお願いします｡』
「はい！こちらこそ宜しくね！さ、上がって上がって。」
前より口調が柔らかくなった如月さんに案内され、入る。
そこは、広いリビングと思われる部屋だった｡…そして、
『…ウサ、ギ…？』
足元にもふっとする感触がすると思って見てみたら、そこには黒くて大きいウサギが。
足元にくるまって気持ちよさそうにしている。
取り敢えず抱き抱えようとするも、重くてびくともしない。
すると後ろから、ドタドタと足音が聞こえた。
「こら、黒田！お客さんに失礼でしょ？」
見ると弥生さんが、困ったように黒田、と呼ばれた黒いウサギを見つめている。
『黒田って言うんですか…可愛い。』
撫でる為にしゃがもうとしたが、ひょい、と黒田が上に来た。
いや、誰かの手によって持ち上げられた。
「わざわざしゃがむの面倒だろ。ほら。」
黒田を軽々と持ち上げる始が｡
『…ありがとう。』
そっと黒田の背中を撫でる。
黒田は気持ちよさそうに目を閉じていて。
弥生さんは項垂れながら、
「俺にも懐いてくれないのに…」
「ジェラシーか？」
「ドンマイです、春さん。」
「ドンとマインドですよ。」
落ち込む弥生さんを慰める卯月さんと…
『百合｡』
「久し振り！」
訳あってこの寮に居候している昔馴染みの友達、百合に声をかける。
『本当に馴染めてるみたいで良かった。』
「あったぼうよ！」
ポカーンとする卯月さんと如月さん、そして、後から来た師走さんと皐月さん。
「私達昔からの友達なの。」
百合がさらっと説明する。
皐月さんと卯月さんはそうなんだー程度のリアクションだったが、如月さんと師走さんは、
「えええええ、百合と水月さん…この間のスポンサーさんが…」
「知り合いだとおおお！！？？百合の人脈恐るべし…」
生まれたての子鹿のようにふたりで足を震わせていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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成生(プロフ) - 睦月さん» ありがとうございます！嬉しいです( ;∀;)これから徐々に更新ペースを取り戻せると思うので、これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2018年3月3日 10時) (
レス) id: 675c8fad36 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - 更新して下さってありがとうございます！！衣純さんのペースで頑張られてください。ずっと応援してますからｯ！！ (2018年2月25日 12時) (レス) id: 4606295aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衣純 | 作者ホームページ：https://twitter.com/mizuiro_onp?s=09
作成日時：2017年8月3日 18時
