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どうやら。
本当に感情が何一つ理解出来ていないようだな。
恐怖心とはちがう。
胸が苦しくなって。
空っぽになる。つまり寂しいという感情。
アンク:っち。なんで俺がこんなこと…
なんで俺がこんなこと。
こんなガキのこと同情しなきゃならねぇんだ。
人間と深く係わりすぎちまったか…
感情と言うのも悪くないな。
アンク:クソっ。起きて文句言っても俺は知らねえからな。
あの後背中を撫でて落ち着かせようとしていたら
Aは俺の腕の中で寝た。
しかも座ったまま。
そして俺の服を持ったまま。
人間に身動きを封じられるのは癪に障るが…
まぁいい。こいつも利用する価値があれば利用してやらんことも無い。
今は経過を観察するか…
だとしても人間は貧弱な生き物なのは知ってたが。
毛布も布団もかかってねぇ人間はこんなに冷たくなんのか…
クソっ。風邪ひかれても困るからな…
俺はAを抱えあげ、布団と毛布を取って俺のソファに戻った。
勿論Aも一緒にな。
正直異性が同室で寝るのもどうかと考えたが
こいつにはそもそも感情がない。
それにあの馬鹿映司は良いのか悪いのか鈍感だ。
きっと一緒に寝たところで何とも思わねぇ。
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作者名：霞 | 作成日時：2021年11月11日 2時
