来訪 ページ40
自宅で病院の荷物を荷解きし、ゆっくりとお風呂に浸かった。
自分で見ても目立つ傷跡。ナナメに鋭利な物で切りつけたのがよくわかる傷跡。
病院でも傷跡の言い訳は思い付かなかった。
普段は長袖を着れば分からないけど、ジョングクにはバレてしまうだろう。
悩んでも答えは出なかった。
お風呂を済ませ寝る準備をしていると、インターホンがなった。
こんな遅い時間に誰?と恐怖を覚える。
鍵はかかっている。息を潜めじっとしていた。
「ヌナ?居ない?電気付いてるけどいないの?」
ジョングクの声が聞こえた。
ホッとして玄関ドアを開け部屋に通した。
ウォルが大喜びでジョングクの膝に飛び乗る。
まゆ「おかえりなさい。ごめんね、明日から出勤でバムちゃんを置いて帰ってきて。」
「ん、大丈夫。オモニは大丈夫だったの?骨折は?」
まゆ「うん、大丈夫。だいぶ動ける様になったし、アッ、アッパもいるし、そんなに会社も休めないから…」
必死で言い訳をした。
「良かった。ヌナ?こっちにおいで?
ウォル、次はヌナの番だからね。」
そう笑ってウォルを下ろし、私を膝に乗せる。
愛おしそうに両頬に手を添え、優しくキスをしてくれる。
だんだんと手が下におりていき、腰の辺りを撫でてくる。
いつも愛し合う前のジョングクの癖だ。
慌てて胸元を押し返した。
びっくりしてるジョングク。
まゆ「ごめんね、明日は久しぶりの仕事だから今夜はちょっと…
ジョングクの方が疲れてるのにワガママ言ってごめん。」
明らかにがっかりしてるけど納得してくれ、1時間程で帰って行った。
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作者名:kashumi | 作成日時:2022年12月5日 8時