距離 ページ14
翌日、ヌナから電話があり、ウォルを引取りに行きたいと言われた。
タイミングが悪く、その日は撮影が立て込んでいて、帰れないから2日後にして欲しいとお願いした。
ウォルとバムは自宅にスタッフが行き、お世話をしてくれているから心配もない。
2日後の夕方にヌナはやって来た。
いつも通り夕飯を食べようと声を掛けるが、帰ると言って譲らない。
ウォルを連れ帰ってしまった。
あれからヌナを誘ってもなかなか自宅に来なくなった。
ドッグランには一緒に行けるけど、そのまま帰る様になってしまった。
何が悪かったのか?全くわからない。。。
あの日、無理にでもコンビニへ付いて行かなかった自分を責める。
ヌナに何があったのか分からないまま、この関係が終わりそうで怖かった。
心を許せる数少ない人を失うのは怖かった。。。
自宅にウォルを連れてきてホッとした。
いつものようにウォルを抱きしめて、ポッポをする。
しばらくはジョングクと距離を置こうと1人で考えていた。
彼は府に落ちないだろう。
理由はあの痴漢の一件で恥ずかしさがあった、いい歳して胸を触られ泣き、彼にすがってしまったから。
あれだけ彼女と同様な扱いをするなと言っておきながら、いざ彼が手を差し伸べようとしてくれると縋りついてしまった自分が恥ずかしい。
彼を受け入れて、付き合えなくても私はそばにいて包み込むつもりだった。
でも、あの時は縋りついた私に寄り添ってくれ勘違いしそうだった。
私を受け入れてくれるのではと…
しばらく距離を置き、またドッグランで会うだけの関係戻すべきだと自分だけで考えていた。
451人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kashumi | 作成日時:2022年12月5日 8時