可愛い:4 ページ4
『え、大丈夫だよ?』
「俺が送りたいんです」
『でも…』
「A先輩可愛いンスから、素直に送られてください」
『……じゃあ、お言葉に甘えて』
松野くんはズルい。いつもならさっきみたいに頭を撫でたりするだけで顔を真っ赤に染めるのに、「可愛い」とか恥ずかしいことをすんなりと言ってくる。
『松野くんはほんっとにズルいなぁ』
「な、なんかしました!?」
彼自身気付いていないのも、ズルい。でも『さっき可愛いって言ってくれたよね』と私がニヤニヤしながら言えば、「っ…忘れてください!!」とまた真っ赤になった顔を両手で覆う。
『んー、そんなとこも可愛いね』
「…先輩こそ、めっちゃモテてますし」
ちょっとだけ頬に赤みが残ったまま、松野くんはそう言った。
『私は自分のこと可愛いって思いながら過ごしてるし?』
だって、自分に自信あったほうが何倍も1日を楽しめるでしょ?と言うと、松野くんは「カ、カッケェ…」と大きい目をキラキラと輝かせながら呟いた。
『カッコイイより、カワイイがいいな〜』
「うっ、A先輩可愛いッス…」
『あは、ありがと!』
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作者名:イカスミチャン | 作成日時:2021年6月27日 0時