私の使命は。3 (ページ3)

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伍拾弍ページ3

～松川side～

姫原「ドリンクでぇす♡♡」

俺らの分のボトルを持って駆け寄ってくる姫原。

花巻と受け取り、1口飲む。

ドリンクは、俺の好きな濃いめの味だった。

花巻「俺、Aちゃんに謝らなきゃ。」

花巻がつぶやく。

松川「他の部員に言うか？」

花巻に同意され、近くにいた岩泉に声をかける。

松川「なあ。岩泉。このドリンクさ、正直に誰が作ったと思った？」

岩泉「一人一人で味が変わっていた。Aなのか？？」

花巻「やっぱそう思うよね。ありすちゃんの時はひとりとり味変えてくれたこと無かったし。」

3人で固まって話していると及川が近づいてくる。

及川「何の話してるの～？」

松川「このドリンク作ったの誰だと思う？」

及川「え？姫ちゃんでしょ？」

当然かのように及川が答える。

岩泉「お前、飲んだか？」

及川「いや、まだ飲んでないけど…」

飲めば嫌でもわかるだろう。

及川は1口飲む。そして、目を見開いた。

及川「これ、Aちゃん？」ﾎﾞｿｯ
「でもまさかね！嫌がらせしてるのはAちゃんの方だしね…？」

及川が同意を求めるように俺らを見る。

花巻「いや。そのまさかだと思う。」

松川「さっきAが俺らのドリンク入った籠を姫原に渡してるの見たんだ。」

そういうと及川はさらに驚く。

及川「嘘でしょ？ドリンクを作らせたり嫌がらせしたりしてるのはAちゃんだって姫原ちゃん言ってたじゃん」

岩泉「逆にAがそういうことしてるのを俺らは見た事ないよな？」

そう岩泉に言われ、及川は言い返せなくなる。

松川「水の件もさ、自作自演ってこともあるかもしれないじゃん。」

花巻「水は証拠がないけど、ドリンクのことに関しては俺らが証人だしな。」

及川の表情はまだ、この状況が理解出来ていないようだった。無理もないだろう。

松川「とりあえず、姫原のことよく見ておこう。それなら何が真実か分かるだろ。」

「「おう」」