私の使命は。3

陸拾参 ページ14

〜澤村side〜









この状況は非常にまずい。と思う。









風呂でAのことが好きだと自覚させられ、
夕飯の時はまともに顔も見れないほどだった。








風呂上がりのAを見るのは二回目だけど、今は意識しているためこの間よりドキドキしているのがわかった。









みんなの協力もあり、俺の隣で寝るA。









しかし、隣の布団で寝てたはずのAが俺の布団に入ってきている。









冒頭の非常にまずい状況とはこの事だ。







さらに、あろうことか後ろから俺に抱きついている。









色々考えるのも良くないと思い目をつぶると試合の疲れもあり、すぐに眠りにつくことが出来た。









ーー









〜Aside〜









ツンツンと誰かに頭をつつかれている。




と言うより刺されている。









『痛い〜』









目を開けると大地さんの大きな背中。








と、桃響がいた。









「携帯ニ連絡アリ！」









と小声で教えてくれる。







スマホを見ると時刻は午前1時半。








柱のグループに







煉獄杏寿郎午前2時から柱合会議を行う!






と煉獄さんからメッセージが届いていた。









あと30分しかない！！








急ぎながらも他の部員にバレないよう、静かに準備する。









隊服をきて、廊下の窓から木に飛び移り木の上を走りながら、産屋敷邸に向かう。









「アト5分〜。急ゲ、急ゲ〜！」







桃響に急かされつつ、何とか間に合った。






『間に合った…』








冨岡「久しぶりだな。」



宇髄「A！派手に息切らしてんじゃねぇか！」



不死川「鍛錬が足りねぇんじゃねぇかァ？」



甘露寺「Aちゃん！この時間だものね！今日も可愛いわぁ！」



伊黒「お前はいつも遅いよな……ﾈﾁﾈﾁ」





悲鳴嶼「きっと何らかの事情があったのでしょう。南無阿弥陀仏…」









登場からこんなことを言われても
いつもと変わらない雰囲気になぜだか嬉しくなる。









『すみません……』








胡蝶「まあまあ、仕方ありませんよ。」


煉獄「うむ！しかし、次からはもう少し早く来れるといいな！」




『以後気をつけます〜』









そう言うと煉獄さんが頭を撫でてくれる。









時透「A、僕の隣おいで」









無一郎くんに手招きされて隣に座る。








「「御館様のおなりです。」」

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