私の使命は。3

陸拾漆 ページ18

〜澤村side〜









ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ









朝6時。









目覚ましの音で目を覚まし、隣を見ると昨日一緒に寝たであろう、Aの姿がなかった。









トイレとか、着替えとかしているのだろうと思っていたがAは朝食の時間になっても姿を見せることは無かった。









澤村「なあ清水、A知らね？」









清水「私も今、澤村に聞こうと思ってたの。朝ごはん作る時間になっても来なくて。てっきり、そっちにいるのかと思ってたけど」









澤村「俺らのとこにもいなくて、そっちかなって思ってた。」









ということは、、、、









Aがいない？









澤村「す、すまん！誰かA見かけてないか！？」









食堂にいる全員に聞こえるように大声を出す。









及川「見てないけど、何かあったの？」








清水「Aちゃんが朝からいないんです。」









「「「え……？」」」









全員が驚いた顔をして、止まっている。









黒尾「それってまずいやつじゃ…」









北「とりあえず、監督に報告せな。」









北が監督たちの元へ走る。









赤葦「最後に居たのは烏野の皆さんの部屋ですよね？」






木下「ああ。」






澤村「でも朝にはいなかったんだ。」









灰羽「ゆ、、誘拐とか、、、」


夜久「物騒なこと言うな！」









誘拐。ないとも言いきれない。あんなに可愛いし。









国見「あの、」









たしか青城の国見。
こういうのでは発言しなさそうだと思っていた。









澤村「どうした？」



国見「俺、姫原が怪しいと思うんですけど。」









あ………。そうだった。姫原。


あいつだ。絶対に。



なにかするとは思っていたがまさかここまでするとは。









鵜飼「おい、お前ら今日の練習は一旦中止だ。2人か3人1組でAを探せ。」





「「「はい。」」」





猫又「情報は各高校の主将に。そして、主将は主将と監督の入ってるグループに連絡すること。」







入畑「朝飯食ったら探すぞ。」









「「「はい」」」









俺が絶対見つけ出すから。
無事でいてくれ。A……

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