すりー ページ7
演奏会のため広場へ行くと、もう沢山の人がいた。ありがたいな。
すると、何時も来てくれている人を見つける。
エーミール様はその人を見ると、「あっ」と声を上げた。
早速スケッチブックに言葉を書き、その人の肩を叩く。
『こんにちは。今日も来てくださったんですね。オスマン様。』
するとオスマン様は、
os「もっちろんめう！A君の演奏は聴いていて安心するし。あれ、エミさん？」
そうか。幹部だから当然知り合いじゃないか。
em「かくかくしかじかで...今日知り合ったんです。」
os「そうなんや...俺と似とるな。俺はケーキ屋さんで知り合ってん。いやぁ、あの時おすすめして貰ったモンブランと言ったら...！」
なんだか恥ずかしいぞ。
広場の時計台を見ると、もう3時を指す。
時間だ。
僕はカバンの中からお菓子とハープを出して演奏会の用意を始める。
何時も演奏会は3時。
おやつの時間だからちゃんとお菓子を用意する。
...自分は作ることが出来ないので既製品だが。
その辺にあった広場の椅子に、曲名を書いたスケッチブックとお菓子を置く。
『お菓子はご自由に。』
と書いた紙をお菓子の上に貼る。
準備はできた。
そして手袋を外して車椅子の上でハープを弾く。
1曲目はいつも同じ。
『忘れじの言の葉』
ハープだけでは不完全だ。だが...
「「こーとーのーはーをつーむいーでー！！」」
最初の演奏会でお菓子目当てに来てくれた子供達が、今では歌ってくれるのでなんとか曲が成立している。
弾き終わると、大きな拍手が僕を包む。
この弾き終わった後の余韻に浸る間もなく拍手をくれる、そんな暖かい雰囲気を創ってくれるこの国民が僕は大好きだ。
ハープをしまい、最前列にいるお爺さんの元へ行く。
僕はお爺さんにバイオリンを預けていたのだ。
そっ、と受け取り持ち直す。
ありがとう、と手話で言うと、どういたしまして、と返してくれた。
この人も常連さんなのだ。
2曲目にはこれを。どうかこの暖かな雰囲気が国全体を包みますように。
『トワイライトプランク』
もう日がだんだん短くなって、冬になりそうですね。
貴方は大切な人がいますか？
きっと大切な人と帰路は素晴らしいものだったでしょう。
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Nanaki(プロフ) - ノエルさん» 完結させて頂いた！！コメントありがとうございます！ノエルさんのその一言が次の作品を書く意欲につながります！ (2019年11月17日 23時) (
レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - なみだめさん» おめでとうコメントをありがとう！なみだめさんを楽しませることができて嬉しい！！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - mo4さん» mo4さんのコメントで更新頑張れました！読んで頂けたうえに面白いと言っていただけて幸せです。ありがとうございます！！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - あめさんさん» しっかり読んでくれてありがとうございます！命令系敬語がすき...同士ですね！？いやこれ同士だわ。(確信)次の作品ももし良ければ読みやがれ下さい！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - yukinaさん» ありがっと！次の作品もよろしくです！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nanaki | 作成日時：2019年11月2日 2時
