えいと ページ13
コネシマ様と別れ、公園を出る。もうそろそろ日が沈みそうだ。
ぼうっと空を見上げながら車椅子のタイヤを転がしていると、
『うわ！？』
転んだ。車椅子ごと横に傾く。
実際に声は出せないが思わずリアクションをとってしまう。どうやら石につまづいてしまったようだ。
右肩を軽く打っただけで済んだが、問題はここからだ。
起 き 上 が れ な い 。
どうしようかとマヌケな格好で考えていると、兵士さんがやってきてくれた。
「大丈夫ですか？」
その人のは赤いニット帽を被っていて、帽子の端からは白髪が見えた。
アレキサンドライトの首飾りをしていて、瞳は緑。かなり目立つ方だなぁ。
『あ、ありがとうございます！』
思わず手話で言う。
しまった。この兵士さん、手話分かるかな？
「どういたしまして。」
！兵士さんでも分かってくれる人っているんだ。
顔を覚えておこうともう一度よく兵士さんの顔を見ると、彼の瞳はいつの間にか赤くなっていた。まるで首元のアレキサンドライトのように。
mb「おい！新兵！何やってんだ。そろそろ見回りの交代の時間だぞ。」
「すみません、今行きますー！...それじゃあ。」
彼は去っていった。日はもう沈み、月と星々の光が僕を照らしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜。
家に帰ると出汁の良い香りが僕を包んだ。
ムジカ「おかえりなさい。今日はおでんですよ。」
おでん！やはりこの時期になるとどうしても食べたくなってしまう。
それを彼は分かってくれていてちゃんと作ってくれる。
ムジカ「さあ、頂きましょうか。」
「「いただきます。」」
このおでんの出汁のしみ具合...さては僕が家を出てから作り始めたな？
ﾊﾞｯとムジカさんを見ると、
ムジカ「ふふ。当たりです。」
やっぱり！
あ、そうだ。コネシマ様のこと話しておかないと。
『...なので、次の演奏会の時は帰るの遅いので、先に夕飯たべてて下さい。』
ムジカ「分かりました。お気をつけて。次の演奏会は...酒場でやる三日後ですね。」
ああ、三日後が楽しみだ。
ご飯を食べた後は、お風呂に入るのを手伝ってもらい、そのままベッドへ。
『おやすみなさい。』
ムジカ「はい、おやすみなさい。」
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Nanaki(プロフ) - ノエルさん» 完結させて頂いた！！コメントありがとうございます！ノエルさんのその一言が次の作品を書く意欲につながります！ (2019年11月17日 23時) (
レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - なみだめさん» おめでとうコメントをありがとう！なみだめさんを楽しませることができて嬉しい！！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - mo4さん» mo4さんのコメントで更新頑張れました！読んで頂けたうえに面白いと言っていただけて幸せです。ありがとうございます！！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - あめさんさん» しっかり読んでくれてありがとうございます！命令系敬語がすき...同士ですね！？いやこれ同士だわ。(確信)次の作品ももし良ければ読みやがれ下さい！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - yukinaさん» ありがっと！次の作品もよろしくです！ (2019年11月17日 23時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nanaki | 作成日時：2019年11月2日 2時
