家政婦のWESTは突然に〔虹〕

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桐「あー！お前っ、それちゃう！こっち先！」

中「えっ、どうせ入れるから一緒ちゃうん？！」








あれから仲良さげにキッチンに立ってる2人が相変わらず賑やか。




そんなん見てたらさ、私も混ざりたくなるよね。








「ねえ、照史さん。私もやりたい」

桐「えっ？ええよええよ、俺らの仕事やし」

「んー、そうなんだけどさ、暇だし。あと楽しそうだから」

桐「なに、寂しなったん？可愛ええなあ。笑」

「もう、照史さんすぐそういうこと言う......」








お鍋と格闘してる淳太さんの横で、照史さんと切り物開始。




昨日大毅くんと頑張ったから、ちょっと上手くなったでしょ？








桐「A、これはな、こっち向きに持った方が切りやすいんやで？」

「えー、こう？」

桐「あー！ちゃうちゃう、その持ち方危ない！ちょっと貸してみ？」








そしたらそのまま、照史さんのおっきな身体が後ろに回って、私の両手を持ってくれて。








桐「こんな感じ、分かる？」

「うん......、照史さん、近い......」

桐「あぁーごめんごめん！つい！笑」








でも照史さんの身体すごい落ち着いた。いや、だから変な意味はないけどね？笑




包容力すごいよね。なんか、安心しちゃう。








中「照史、Aちゃんのこと襲うなよ？潰れてまうから」

桐「うるさい、誰がブタやねん」

中「いや、それは言うてへん。笑」








結局ワイワイ言いながら、私と照史さんが作った野菜炒めと淳太さんが作った謎のスープが完成。笑








「......おいしっ、」

桐「なあ、めっちゃうまい！さすがA〜！」

「いや、私は教えてもらっただけだから......！」

中「なあ、俺のスープも飲んでよ？」

「うんっ、......っ？」

中「どう？」

「いや、なんか、美味しい...... けど、ちょっとしょっぱい？」

中「はぁ？！うそやろ？！」

桐「淳太、料理初心者やから許したって。笑」








みんな得意不得意あるんだなあって。




そもそも、家政婦なのに料理苦手なのはあんま意味分かんないんだけど。笑








知れば知るほど、この人たちと過ごすの楽しいなって思っちゃってる。








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