嫉妬 Masahiro.S ページ9
ソファの上で寝っ転がりながら、タブレットにイヤホンを繋いで何かを見ているA。
しばらくすると、見終わったのか起き上がって耳からイヤホンを外した。
『勝ちましたねぇ、よかったよかった』
「やっぱ試合の映像見てたんだ」
『うん。ちょっと昔のやつ。にしてもほんと相変わらずフォームめっちゃ綺麗だよねぇ』
「え？いやまぁそれほどでも···」
ちょっとふざけながらそう言うと、Aは冷めた目でこっちを見た。
『私が言ってんのは誠大じゃなくて、健人くんのことだけど』
「えっ、は？え···健人って宮浦健人？」
『それ以外誰がいんのよ』
「···えぇ？」
一気にいろんな気持ちが押し寄せてきてどう反応したらいいのか分からなくなった。
俺はAとの距離をじわじわ詰めながら彼女に問いかけた。
「Aは彼氏の俺を差し置いて他の男をずっと見てたってこと？」
『いやそういうことじゃ···』
「そういうことじゃん。だって俺のこと言ってくれないもん」
『だから違うってば』
「違くない！」
悔しさで涙が出そうになるのをなんとか堪えて、震えた声でAに必死に訴えた。
「ねぇ、俺だけ見てよ···」
Aは困ったように眉を下げながら俺の頭をぽんぽんと撫でた。
『私はちゃんと誠大のことも見てたよ。でも悪いけど、あんまり見てあげられない。ごめんね』
「なんで···？」
『試合がどうでもよくなっちゃうの。誠大がかっこよすぎるせいで、私そこにしか目がいかなくなっちゃうの』
少し恥じらいながら言ったAが可愛くて、思わずぎゅっと抱きしめた。
「勘違いしてごめんね。A可愛い。大好き」
『ううん、大丈夫。こっちこそ嫌な思いさせてごめんね。私も誠大のこと大好きだよ』
その後はしばらく抱き合ったまま、お互いに呆れるほど大好きを言い合った。
(requested by てんき様)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茜屋(プロフ) - タカハシナツコさん» こちらこそリクエストありがとうございました！嬉しいお言葉もありがとうございます✨💞これから短い間ではありますが今後ともよろしくお願いします🫡 (5月1日 8時) (
レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
タカハシナツコ - リクエストにこたえて、いただき本当にありがとうございます。とても良かったです。リクエストに2つも、書いてくださり、本当にありがとうございました。嬉しかったです。頑張って下さい。応援しています。更新、楽しみにしています。 (5月1日 7時) (レス) id: 9dcc40d861 (このIDを非表示/違反報告)
茜屋(プロフ) - noaks3814さん» かしこまりました🫡リクエストありがとうございます！！ (4月22日 21時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
noaks3814(プロフ) - 初コメ&リクエスト失礼します 狂愛の小野寺選手バージョンで夢主が堕ちちゃうパターンがみたいです (4月22日 20時) (レス) @page32 id: 07d42dee40 (このIDを非表示/違反報告)
茜屋(プロフ) - かえでさん» リクエストありがとうございます！内容はいかがいたしましょうか🤔？ (4月22日 7時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茜屋 | 作成日時：2023年10月8日 22時
