酔っ払い Masahiro.S ページ20
『ただいまぁ』
深夜0時、そんな声が玄関から聞こえた。
そこまで迎えに行くと、そこには俺の予想通り覚束ない足取りで歩く、すっかりできあがったAの姿があった。
「···おかえり。そんなんでよくちゃんと帰ってこれたな」
『え〜?まだのめるよぉ』
「はいはい、Aはもうお布団入って大人しく寝ましょうねー」
『やったぁ、ビールぅ!』
「話聞け」
俺の声を無視してリビングに向かおうとするAを制止して、寝室へと向かわせた。
Aはベッドの縁に腰掛けると、とんとん、とマットレスを叩いた。
『まさひろ、こっちきてっ』
「Aがちゃんと部屋着に着替えたらな」
『えー···、けち』
Aは不満げに頬を膨らませながらも、大人しくシャツのボタンを外し、ジーンズを脱いだ。
その間にクローゼットからAの部屋着を取り出していると、Aは突然後ろから俺の肩を掴んでベッドに押し倒した。
そして俺が起き上がる隙もなく、馬乗りされて身動きを封じられた。
「こら、何してんだA、早く下りなさい」
『あはっ、たじたじ、かわいぃ〜』
「バカ言うな、そんなことより早く服着ろってば」
『んふふ、やぁだ』
そう言って、蕩けきった顔で俺の上で腰をゆらゆらと揺らす下着姿のA。
彼女のその姿に、遂に理性の糸がぷつりと切れた。
Aを抱えてベッドに仰向けに倒して、今度は俺が上に跨った。
『まさひろ···?』
まだ状況が理解できていない様子のA。
俺は着ていたパーカーを脱いで床に投げ、Aの手首を片手で固定した。
「···ったく、これだから酔っ払いは」
『ふぇ?』
「最後にこれだけは言っとく。今日はお前がいくらやめろって言っても俺はやめないし、寝かせる気もさらさら無いから」
Aの唇をいつもより荒々しく奪って、彼女の潤んだ瞳を真っ直ぐ見つめた。
「覚悟しろ、A」
その言葉と同時に、俺はAの背中の金具に右手をかけた。
(requested by りんご様)
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茜屋(プロフ) - タカハシナツコさん» こちらこそリクエストありがとうございました!嬉しいお言葉もありがとうございます✨💞これから短い間ではありますが今後ともよろしくお願いします🫡 (5月1日 8時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
タカハシナツコ - リクエストにこたえて、いただき本当にありがとうございます。とても良かったです。リクエストに2つも、書いてくださり、本当にありがとうございました。嬉しかったです。頑張って下さい。応援しています。更新、楽しみにしています。 (5月1日 7時) (レス) id: 9dcc40d861 (このIDを非表示/違反報告)
茜屋(プロフ) - noaks3814さん» かしこまりました🫡リクエストありがとうございます!! (4月22日 21時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
noaks3814(プロフ) - 初コメ&リクエスト失礼します 狂愛の小野寺選手バージョンで夢主が堕ちちゃうパターンがみたいです (4月22日 20時) (レス) @page32 id: 07d42dee40 (このIDを非表示/違反報告)
茜屋(プロフ) - かえでさん» リクエストありがとうございます!内容はいかがいたしましょうか🤔? (4月22日 7時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜屋 | 作成日時:2023年10月8日 22時