| ページ36
「ねぇねぇ２人共、パパ起こしてきてよ」
「！にぃに、いく！」
「宙乃がいくなら僕もいく！」
「ふふ、ありがとー」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「宙乃、そーっとね」
「ん！そーっと！」
ふと、声が聞こえた気がして扉をチラッと見るとそこには愛する我が子がこちらを覗いている。
その様子から寝ているふりをしたほうがいいと感じ取り、もう一度目を閉じた。
すると。
「どーんっ！！」
「きゃ〜ははっ！」
「うわぁ！！」
なんと２人はこちらをめがけて突進してくるじゃないか。
これには真面目に驚いて大きな声を上げてしまった。
そして２人はそのまま僕の腹部に乗っかりながら抱きついてくる。
「んもう！！２人共なにやってんの〜？！パパびっくりしちゃったじゃん！」
そんな２人が可愛くて、思わず抱き締めながらベットに転がってしまう。
「あのね、パパ！ママにパパおこしてきて、っていわれたの！！」
蒼乃にそう教えてもらうが、その何処かに違和感を感じる。
いつものAだったらあんまり起こしてこないはずなのに、どうして今日は起こしてきてと頼んだのだろうか。
すると段々意味がわかってきて、バッ、と時計を見る。
丁度お昼前。
確か今日は１時から会議があって、本社に行かないといけないはず。
それはAも知っていることだった。
もしかしなくても、Aは僕が遅刻しないように、と思っていてくれたのだろう。
嗚呼…………なんて優しいお嫁さんをもらったのだろうか。
そんな感慨に浸っているとそろそろ支度を始めないといけない時間だ。
そう思い、抱っこをねだる２人をおぶって部屋を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんごあめ - コメント失礼します。めちゃくちゃ面白くてコメントしたくなっちゃいました。これからも頑張って下さい。応援してます！ (12月30日 23時) (
レス) @page31 id: b7103bc41b (このIDを非表示/違反報告)
きらり＠クリスマスが楽しみっ！(プロフ) - 面白いです!最新頑張ってください!応援してます! (12月13日 14時) (レス) id: 3d838576f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：傘瑠羽 | 作成日時：2023年12月2日 12時
