| ページ33
あれから、何日が経ったのだろうか。
少女はあの日、どんどん脈拍が薄くなっていきそのまま永眠に至った。
だが、医療的にはあれが普通という。
逆にあんなに危ない状態で、昏睡状態でいられたことすらも奇跡だと。
そんな少女の墓で、少年は静かに手を合わせる。
「なぁ…A？…………ほんまにごめん……仕事が忙しいって言い訳に、Aとの時間作れなくて…Aがずっと憧れてた仕事のことも馬鹿にして………」
ほんま最低よな。
「やからさ……これ…」
償いになれるかわからんけど…
「花なんやけど…………ストックの、A好き言うてたから…………それと…僕ら結婚して５年目やったろ？」
コト、とストックの花と一緒に置かれる箱。
セカンドリングだった。
結婚５年目の夫婦や、子供が独立して２人だけの生活が再開する夫婦が着けるもの。
それを少年は…………いや、初兎は用意していた。
そしてやっと、少女の物語が閉ざされる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんごあめ - コメント失礼します。めちゃくちゃ面白くてコメントしたくなっちゃいました。これからも頑張って下さい。応援してます！ (12月30日 23時) (
レス) @page31 id: b7103bc41b (このIDを非表示/違反報告)
きらり＠クリスマスが楽しみっ！(プロフ) - 面白いです!最新頑張ってください!応援してます! (12月13日 14時) (レス) id: 3d838576f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：傘瑠羽 | 作成日時：2023年12月2日 12時
