【stpr】エゴサしたら先輩拾った

ノット、玉手箱。イェス、マフィン。 ページ26

今回のリクは珠梨さんからのものです
ありがとうございました！



ころんサイド



先輩なのだ!ごめんヘルプ。私のお家。鍵なし。ごめん

こ「・・・なんだこれ」

僕が今目にしているのは何の前触れもなく高校の頃の先輩から送られてきたメール

別に意味が分からない訳ではないのだが、状況がいまいち分からない

鍵が空いているのに先輩が助けを求める状況が


まぁ一番考えやすいのは何か作ってて燃やした、とかだけどこれを送る暇があったのか

色々分からないことだらけだが頼られた以上向かわなければ

一応救急箱をリュックに入れて家を出た






こ「確かここだよね・・・」

昔の記憶を頼りに先輩の家を探すこと数分

先輩の家と思われる家を見つけたのでLIN○を送って家に入る


こ「せんぱーい？いるなら返事してー」

廊下を歩きながらそう叫ぶとキッチンから物音が

もしかしなくても先輩・・・？

こ「先輩ちょっと待ってて！動かなくていいから！」


急いでキッチンの扉を開けた僕の目に映ったのは焼け焦げたマフィンと

『あーっ』

それを口にしようとしている幼児だった



こ「おまっ、それ食べたら死ぬぞ！？」

慌ててそれを奪い取って危険性を伝えると虫でも見るような目で呟く

『子どもからお菓子とるんだ・・・。最低、やぎ最低』

いや、お菓子じゃなくて毒物だからね。これ


先輩の料理の腕の悪さに自信がある僕はそう思いつつも、とりあえず自分の身の潔白をアピールする

こ「あのね、僕はやぎじゃなくてイケメンなお兄さんだから。これが黒焦げでお腹壊すから回収したの」

するとその子は注意も聞かず突然同情したような目を向けてくる

え、なに

疑問に思っているとその子は可哀想なものを見る目で口を開いた


『イケメンは美人に弄ばれるって聞いたけど大丈夫？やぎ、ここの人に騙されて来たの？なら可哀想だからそれあげるよ』

うん、君どんな教育うけたの？？


そう思いつつもここに放置する訳にはいかないので一度抱き上げる

こ「確かにここの人美人だけど騙されてないからね、僕。とりあえず今は家主の人探すから一緒きて」

『無自覚カモ・・・。いいよ、Aが別れ話に協力したげる！』

誇らしげなその子の将来を心配しているとあることに気が付く


こ「待って、今Aって言った？」

『え、うん、言ったよ。Aは朝霧Aだよ』

こ「・・・」

夢かと思って毒物を口にするが鉱物のように固くて歯が痛む

夢だと信じたかった

↓→←クラウチングスタートかましちゃう系ストーカー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す