【stpr】マフィン焼いたら家燃えた

マフィン4 ページ6

こ「ちょ、先輩暑苦しい」

ぐぐぐ、と私を離そうとするころんにしがみつく

『ころんありがとう！感謝してもしたりない！！ネットニュースになってよかった！！』

暫くぐりぐりと頭を押し付けるところんも抵抗をやめた

こ「はぁ・・・、好きにすれば、A」

『！』

急に名前呼びに戻したころん

そうだよね、お前が私を先輩と慕う筈ないもん

妙に納得しつつ頭をわしゃわしゃと撫でる

『久しぶりに名前で呼ばれた！』

こ「ちょ、一喜一憂し過ぎだって。あとさっきから地味に痛い」

『こんなに頼りになる後輩に会えてよかったよ。一応通帳は渡しとくね。そんなにないけど』

話を聞かずに通帳だけ手渡すとすぐにつき返される

こ「いらない」

『え"』

こ「ずっと住むなら別だけどその内家買うでしょ。そんとき必要なんじゃないの」

ふいっとそっぽを向いてそう言う彼は確定で、世界共通認識で、ツンデレだ

それが可愛くって思わず笑ってしまうと軽く睨まれる

こ「なに人の顔見て笑ってんの」

『あー、いや、何でもない。ところでころん、私の家の火事の原因教えよっか？』

口元に人差し指を当てて微笑む

ころんもやっぱり気になるのかオズオズと頷く

こ「教えてくれるんなら・・・」

『表での原因はオーブンの故障だけどほんとはね』

こ「ほんとは・・・？」

ごくり、ところんが息をのむ

『ほんとは、ただのマフィンが爆発しただけでしたー』

こ「は？」

ころんに虫を見るような目で見られた

解せぬ

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