【stpr】マフィン焼いたら家燃えた

マフィン32 ページ34

こ「僕が話すのは先輩の嫌いな食べ物について。
先輩は基本なんでも食べるんだけど一個だけ食べれないのがあって」

»ほうほう
»なんでも食べれるのに一個だけ食べれない。なんだろ

こ「ドッグフードとかそういう人間が食べれないものが嫌いとかでも何でもなくて、普通にチョコが嫌いなの、先輩は」

莉「あー、嫌いだったね。チョコ」

ジ「へぇ、チョコって好きな人結構多いけどなんで嫌いなん？その先輩」

こ「まぁまぁ、落ち着いて。先輩がチョコを嫌いになったのには順番があるんよ」

る「んー、甘ったるかったとか？」

»虫歯になるから、とか？
»異物混入してたとか？

こ「異物混入は一回だけあったけどそれが理由ではない。えっとね、最初は先輩もチョコ好きだったの」

な「あ、最初は好きだったんだ」

こ「そ、最初好きでバレンタインとかも喜んで貰ってたの。人類はなんて素敵なものを開発したんだろうか、って」

»異物混入したことあるんだ
»なんか先輩がチョコに囲まれてドヤ顔してるのが想像できる
»↑うん、チョコの王様的な感じで来る

莉「あながち間違ってはないね、その想像。事実毎年俺らより貰ってたし」

こ「毎年負けた気がしてたわ。そんで毎年毎年、すごい量のチョコを貰ってたから皆で食べてたの」

さ「先輩一人じゃ食いきれなかったのか」

こ「うん、大量だったし。けどなんかやっぱりね、飽きてきたんだろうね。チョコ。
異物混入の二年後にはチョコ嫌いだわー、って言って大量のクッキー貰ってた」

»異物混入からまさかの二年後w
»今度はクッキー嫌いになりそうw

ジ「自分から言ってくスタイルなんやね、その先輩」

莉「うん、先輩は結構自分から言っていくスタイルだったよ」

こ「テストとかでトップ10に入ったら誉めてーって嬉しそうにしてたもんね。莉犬くんより先輩のほうが犬っぽかった」

»わんわんより犬らしい先輩とは一体

こ「まぁそんな感じで今は匂いすら拒絶するようになった。なんで人類はチョコなんてものを開発したんだ、って怒りながら」

»見事な手のひら返しww
»先輩のためじゃないんすか？w

こ「いや、本当にすごい手のひら返してるよ、あの人」

る「なんか極端ですね、先輩」

こ「あの人を誰だと思ってるんだ、僕らの学校の七不思議だぞ」

な「わお」


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