【stpr】マフィン焼いたら家燃えた

マフィン17 ページ19

こ「えぇっ、とぉ」

ころんが分かりやすく視線をそらす

まさか、まさかころんって・・・！

とある仮説が頭をよぎる

こ「じ、実はっ」

『麻薬の輸入とか！？』

こ「へ？」

私の仮説を口にするところんは間抜けな声を出した

『だって私の人生の中であんなに怖い人会ったことないもん。いや、いい人だったけどね？
それにこんなに言いにくそうだから犯罪に手を染めたのかと』

そして私が一度説明するところんはへなへなと床に座り込んだ

こ「はぁ・・・、そうだよね、この人こう言う人だった。
違うよ、そんなこと僕がする訳ないじゃん」

そう言うころんの目には曇り一つないから嘘じゃない

直感だけど私の直感外れたことないし

とにかくころんが犯罪者ではないことに安心して手を差し出す

『なら良かった、ん』

こ「Aの思考回路がどうなってるのか本当に疑問。さとみくんそんなに怖かったの？」

ころんがその手を取って立ち上がり尋ねる

そっか、こいつ見てないもんな

納得して思いっきり頷く

『怖かった、めちゃ怖かった。後ろに般若が見えた。通報されかけた。トラウマになりかけた』

本当にあの現場に幼稚園生いたら泣き出すと思う

ころんはピンときていないらしい

ずっと首をかしげている

うん、私がストーカーと勘違いされて怖かっただけで普段は良い人だもんね

こ「んー、でもさとみくん良いやつだから怖がらないでいーよ」

案の定そう説明しながらぐっじょぶ！と親指をたててころんがウィンクする

はーい、可愛いねー

よく見る光景なので軽くあしらっておいた





こ「Aー、りいが今週末会えるって言ってるけど会う？高校の子猫の先輩って言ったら伝わると思うけど」

お風呂上がり、髪から水滴を滴らせながら問いかけるころん

りいくんと会えるのは嬉しいが子猫ってなんだ、子猫って

全く見に覚えがないので頭で念じるとやっぱり伝わる

こ「ほら、先輩が外の木から落ちたにゃんこを庇って三階から飛び降りたやつ」

『ん？ん？』

いや、あの、にゃんこは分かるよ

なんで飛び降りてんの

こ「だから、外でにゃんこが落ちていってたからその子を抱き抱えて着地したやつだってば！」

全くもう、とでも言いたげな表情で腰に手をあてて説明してくれたころん

うん、ごめんけど自分のことながら意味分かんない




ーーー
夢の中では皆すーぱーうーまん
私のほとんどの作品の子の頭や身体能力がおかしいのはそう言うことです(？)

マフィン18→←マフィン16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す