ヒロイン潰す為に帰ってきました。 Ｐａｒｔ４

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「ちょ、Aちゃん！え、いつの間に？え？え？」


次の日の部活で、勇から昨日の顛末を聞いたらしい徹先輩が、混乱しながら訊いてきた。


「勇にはどこまで聞きました？」

「金田一と岩ちゃんも協力して、金田を謹慎処分にさせたってとこまで」

「じゃあ、それで全部ですよ」

「何で岩ちゃんには協力頼んだのに、俺には何も言ってくれなかったの？」

「中学の時、先輩麻理ちゃんの味方だったじゃないですか。今は完全に違うとはいえ、キツイかなって」

「あ、一応気を遣ってくれてんだ・・・」


どこかホッとしたような徹先輩。


「Aちゃん」

「何ですか？」

「もう、こんな事しないでね」


・・・え。


「俺ずっと不思議だったんだよね。白場ちゃんも羽水も今まで普通にしてたのに、Aちゃんと知り合うとすぐに退部してる。これ偶然なのかな、って」

「！」

「しかも今回もさ、やけに慣れてる感じだったし。Aちゃんは初めてって言ってたけど、本当は何回もやってたんじゃない？」


・・・雪藤A、人生最大のピンチです。


英にＳＯＳを出すと、すぐに気付いてくれた。

こっちにやって来て、さり気ない調子で徹先輩に話しかける。


私はその隙に、「じゃあ仕事してきます」と言ってその場を離れた。


あ〜、マジでどうしよ。

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