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英から麻理ちゃんの警戒を解けたと連絡が来たのは、作戦を始めて僅か５日後の事だった。
私達が思っていたよりも遥かに、麻理ちゃんは誰かに縋りたかったようだ。
嫌な顔１つせず麻理ちゃんと話す英に、アイツあんなに演技力あったのかと驚く。
巻き込むのが嫌で今まであまり手を借りてこなかったから、気付けなかったらしい。
_______そして、“その時”が来た。
「Aちゃん」
勝ち誇った様な表情の麻理ちゃん。
屋上に呼び出されてあげた私は、悔しい表情を作って下を向く。
勿論、緩んだ口を隠す為。
「もうさあ、私を追い出そうとするのやめたらぁ？国見君も私の味方だし、ねっ」
麻理ちゃんは、隣に立つ英を心底嬉しそうに見つめる。
英は堪え切れなくなったのか、麻理ちゃんの反対に顔を逸らして「ウエッ」とでも言いたげな表情になった。
それを視界の端に捉えて、ますます笑いが込み上げてくる。
我慢して、麻理ちゃんを見やった。
「自慢する為に呼んだんだったら、帰るけど」
月曜日だから部活は無いけど、終わってない課題がある。
早めに終わらせたかった。
「違うわよ、それだけじゃない」
何故か屋上の扉に目線を移した麻理ちゃんは、「出てきて」と誰かに呼びかけた。
そこから出てきたのは、５人くらいの生徒。
上履きの色で、同じ１年生だと判る。
「この人達も、私の味方なの。Aちゃん、まさかこの学校全員が味方だと思ってた？」
麻理ちゃん側の人、居たんだ。
でも様子を見た感じ、本当の味方じゃない気がする。
私が嫌いだから、敵対してる麻理ちゃんの味方になっただけって感じ。
それによって不都合があれば、すぐさま味方を辞める気がする。
利用出来るな。
「で、麻理ちゃん、他に何かある？」
淡々と返せば、悔しそうな顔を向けてきた。
かと思うと、何かを思い出した様に口元を緩ませた。
「これ、見てくれる？」
彼女が差し出したのはスマホだった。
それを見た私は、頭がフラフラする。
動画として流れていたのは、私が東京に居た頃のものだった。
私が初めて東京で、仕事をしないマネージャーを潰した、その瞬間の映像。
それはその子が選手や教師から見放された後も続いていて、私とその子の会話を流していた。
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ゆず(プロフ) - momoさん» ありがとうござます！終わるにしても続けるにしても、中途半端にならないように頑張ります (2018年12月9日 19時) (
レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この作品凄く面白いので個人的に終わって欲しくないです！あ、でも作者さんの意見が優先的だと思うので特に気にしないでくださいね！更新頑張ってください！ (2018年12月9日 18時) (レス) id: 7cb86de119 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 廚さん» 掛け持ちが増えた所為で、なかなか更新出来ずすみません。出来るだけ頑張ろうと思いますので、よろしくお願いします。 (2018年9月22日 15時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 紅蒼さん» ありがとうございます！更新、頑張りたいと思います！ (2018年9月22日 15時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
廚 - 更新待ってます(^O^) (2018年9月21日 20時) (レス) id: 43f343ee39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2018年9月16日 20時
