ヒロイン潰す為に帰ってきました。 Ｐａｒｔ２

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次は烏野と試合。


何でも音駒と烏野は、烏養前監督の頃からの因縁の相手らしい。

それで何回も練習試合をしているものの、烏野がセットを獲った事は一度も無い。

ただ、毎回とても良い試合ができて、近所の人が見に来るほど。

『ネコ対カラス、ゴミ捨て場の決戦』という名前まで付いているとか。


当然、両チーム共春高への出場を目標にしているのだけれど、そこでのゴミ捨て場の決戦が、猫又監督の夢。

それを叶える為に努力している皆さんは、とてもカッコいいと思った。




日向君と飛雄の速攻が、当たり前のようにレシーブされる。

流石音駒だ。


研磨からのトスで、福永先輩が得意のコース打ち。

それが、最後の１点となった。



結果は、３０ー３２で音駒の勝ち。

・・・ウチよりも烏野との方が手こずっていたようで、少し不満。




音駒の皆さんにスポドリを配り終わると、月島君に話かけられた。


「ねぇ」

「？、何？」


確かこの子、昼食での羽水さんのボロを見ていたような・・・。


「君、稲荷崎のマネージャーに凄い睨まれてなかった？何やったのさ」


はいビンゴ！

という事で、味方に１人、頂いちゃいまーす。


「え？私、何もやってないよ。・・・でも、そっか。羽水さん、やっぱり睨んできてたよね・・・・・・」

「何か心当たりでも？」

「うん。羽水さんが稲荷崎の人に冷たく当たられてるの、私の親友があの子にイジメられてたって言った所為だから・・・って、あ・・・」


悲しそうな顔で言った後、失敗したというような顔を作る。

私が月島君に言ってしまったのはわざとじゃない、という事にする為に。


月島君は、私を、同情したような表情で見た。


「それ、君が悪いんじゃなくない？それで逆ギレとか・・・最悪」


はい、賢そうな人ゲット〜。

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