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2ー46 ページ27

まずは、梟谷を起こしに行く事にする。


ドアをノックして部屋に入ると、京治先輩のみ起きていた。

布団から出てスマホをいじっているトコロからして、昨夜の宣言通り、オールしたらしい。


「京治先輩、おはようございます」

「おはよう。起こしに来てくれたの?手伝うよ」

「ありがとうございます」


京治先輩、将来スパダリになりそう。



近くで寝ていたのは木兎先輩だったけど、明らかに寝起きが悪そうだったので、後回しにする。

京治先輩が木葉先輩を起こそうとしていたので、私は小見先輩にした。


「起きて下さい、もうすぐ朝ご飯ですよ」


そう言って少し揺すれば、意外と簡単に起きてくれた。



こんな調子で、次々と皆さんを起こしていく。

で、最終的に残ったのは、やっぱり木兎先輩だった。


「木兎さんか・・・A、この人はいいよ、起こさなくて」


そういうワケにはいかない。


「やっぱり大変ですか、起こすの」

「うん。昨日も、清水先輩にかなり迷惑かけた」

「結局、昨日はどうやって起こしたんですか?」

「清水先輩がビンタしてた。ちなみに許可出したのは木葉さん」


確かに、木兎先輩昨日モミジ付いてた。


「私もそれやっていいですかね」

「いいんじゃない?木兎さん、女子にやられたんだったら怒らないし」


・・・じゃ、遠慮なく。


バヂン!!


大きな音が、部屋に響く。


「!?!?」

「あ、起きた」


木兎先輩が、飛び起きる。

強くやり過ぎたかな。


「え、え!?今のAか!?スッゲェ痛かったんだけど!」


寝起き悪い割に、寝ぼけたりはしないらしい。


「おはようございます。目、覚めましたか?」

「物凄く」


それは良かったです。


「A、木兎さんは俺が連れてくから。他にも起こすトコあるんでしょ?」

「はい。それじゃあ、よろしくお願いします」


分かったと言って、京治先輩は光太郎先輩(名前で呼んで下さったので、こう呼ぶ事にした)を引っ張っていった。

暫くすると、遠くで「ちゃんと歩いて下さい」と言う声が聞こえる。


アレだ、寝ながら歩く小さい子を叱るお母さんだ。











梟谷の岩ちゃん先輩

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ゆず(プロフ) - サブリナさん» おお、私も関東です!だから、東北弁とか関西弁とかイマイチよく分かりません。 (2018年5月4日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
サブリナ(プロフ) - わかります。私は関東なので見つけるとめっちゃ嬉しくなります。 (2018年5月4日 14時) (レス) id: 5759db4512 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - サブリナさん» ですよね!ああ、私も東北に住んでれば、ああいうのを日常的に見れるかもしれないのに・・・。 (2018年5月3日 19時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
サブリナ(プロフ) - 私も今日矢巾のSAを見ました。なぜか感動 (2018年5月3日 11時) (レス) id: 5759db4512 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - chitoさん» ありがとうございます!頑張ります。 (2018年4月20日 9時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2018年3月18日 21時

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