ヒロイン潰す為に帰ってきました。 Ｐａｒｔ２

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また練習が始まる前に、徹先輩達に言っておこう！と思ったんだけど、


「Aちゃん、ちょっといい？」


鋭い目をした羽水さんに話しかけられてます。


少しワクワクしつつ、『マネの部屋の前の廊下で羽水さんと話してる。仕掛けてくるっぽい』と英にＬＩＮＥしておく。



「どうしたの？」

「Aちゃん、侑先輩達に何か言った？私に対する態度が、明らかに今までと違うんだけど」


ここは正直に言って挑発するべきか、シラを切ってとぼけるべきか。

私は前者を選んだ。

だって、ここで後者を選んだら、合宿終了までに潰せない可能性があるもんね。


「そうだねぇ、確かに皆さんにお伝えした事はあるかも」

「何て言ったの？」

「『ミレの死因はじさつ。原因はイジメで、それをやっていたのは羽水さん』って」

「！？・・・酷いよ、Aちゃん。そんな根も葉も無い事言って・・・」


は？

こいつ、何言ってんの？


「根も葉も無い？何言っちゃってんの、事実でしょ」

「・・・何で知ってるの？」


急に声が低くなった。

ついに本性を表したか。


「ミレって、私と英の幼馴染兼親友なんだよね。お葬式に行ったら、遺書を渡されて。それに書いてあったよ」

「！・・・あいつ、余計な事書きやがって」


もう無理、我慢の限界。


「ねえ、羽水さん。何考えてるのか知らないけど、人の親友殺しといてこのままで済むと思ってないよね。・・・覚悟しておいて」

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