ヒロイン潰す為に帰ってきました。

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次に、半ば徹先輩に引きづられるようにして、音駒の所に向かう。


「初めまして！青葉城西の、及川徹で〜す」

「マネージャーの、雪藤Aです。よろしくお願いします」


そう言い音駒のキャプテンを見て、びっくりした。

だってそこに居たのは、昔の先輩だったから。



「A、だよな？久しぶり！」

「クロ先輩、お久しぶりです！」


実は私、兵庫に行くまでは東京に住んでいた。

転校してった県は、宮城→東京→兵庫→宮城って感じ。



それに、クロ先輩が居るって事は、この人も居る筈。


「え、A・・・？」


やっぱり。


「研磨！久しぶり〜」


駆け寄って行って、驚いた。


「ど、どうしたの・・？その頭」


サラサラの黒髪だったのが、今じゃ見事なプリンヘアーになってる。


「目立つって言われたから染めた」

「それは切れって意味だったんじゃ」

「切るのは落ち着かなくなるからヤダ」


らしいと言えば、らしいけど。



「何だ、A。音駒のヤツと知り合いだったのか」

「はい。ほら私、兵庫の前は東京に住んでたじゃないですか。その時に」

「知り合い多いねぇ、Aちゃん」


こんな偶然あるんですね。




「け、研磨が美女と話している・・・。クソ、羨ましい！」


え、と・・・。


「おい山本、マネさん困ってるだろ！ヤメロ！」


何かデジャヴ。

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