ヒロイン潰す為に帰ってきました。

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「何言ってるんですか？」

「・・・？えっと、国見ちゃん、どうしたの？」

「白場先輩、今日来てから１つも仕事してないですよ」

「「「え／は・・・？」」」


英は、白場先輩が来てすぐに着替えに行ってしまった。

だから白場先輩は、誰が仕事をしていたのか英が分かるはず無いと思ったのだろう。


でも残念。

英って、無気力のくせに、着替えるのだけは早いのだ。

曰く、『ギリギリまで寝てても遅刻しないように』らしい。


いつものようにさっさと着替え終わった英は、こっそりとマネ達の準備の様子を見てたってわけ。



「白場ちゃん、それ本当？」

「そ、そんなわけない！私はちゃんと仕事した！」

「・・・じゃあ、国見ちゃんは何でこんな事言ってるの？」

「知らないよ！く、国見君が、嘘ついてるの！」

「・・・俺が、こんなくだらない嘘つくわけないじゃないですか」


徹先輩は、どちらを信じるか迷っているようだ。


白場先輩は今まで3年間マネをやってきてるわけだけど、無気力の英がわざわざこんな嘘をつくわけないとも思っているのだろう。


仕方ない。

今のところは引き分けですかね。



「どっちが本当の事を言ってるのかは、見てない俺には分からない。だから、今日のところは置いておくね」


だけど、と先輩は付け足した。


「もし白場ちゃんが仕事をやってないとするなら、退部して貰うから」

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