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部活です。空気が重いです。
そんな空気にした張本人の白場先輩は、部員に囲まれながらポロポロと涙を流している。
「だから!私は、ちゃんと仕事してるって!」
「じゃあ、何で今日の朝練の準備、出来てなかったんだ?仕事をやってたAがいないからじゃなくて?」
「違う!今日は、たまたま寝坊しちゃって・・・」
「白場、嘘はやめろよ」
「嘘じゃない!」
岩ちゃん先輩とマッキー先輩の言葉に、“嘘”で返す白場先輩。
よし!雪藤さんが、あなたをもっと不利にしてあげましょう。
「白場先輩、もう嘘はやめてくださいよ・・・」
「な、に言ってるの、Aちゃん」
そんなことを言っている白場先輩をスルーして、私は選手の皆さんに向かって話す。
「私は、入部初日から白場先輩にコキ使われていました。もちろん白場先輩は、仕事をしてないです。・・・でも、それだけじゃなくて。2週間くらい前からですかね、毎日毎日、暴力を振るわれるようになったんです。『あんたさえいなければ!』って」
冷たい目、怒ったような目、失望したような目・・・それらが、白場先輩に向けられる。
「う、嘘つかないでよ!だいたい、証拠が無いでしょ!」
そう来ると思った。
だから、ちゃ〜んとありますよ、“証拠”。
「ありますよ、証拠。これ、ずっと録画してたんです」
そう言って、毎朝録画していた映像を流す。
そこに映ったのは、白場先輩が私を殴っているところ。
「よく分かったよ」
それまでずっと黙っていた徹先輩が、話しだす。
「え、と、徹・・・」
最後は、あなたの大好きな徹先輩にしてもらいましょう。
「白場ちゃん。部活、辞めてくれる」
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ゆず(プロフ) - 霧雨さん» ありがとうございます!頑張ります (2019年1月7日 14時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨 - 作品読みました!面白いですね!更新待ってます! (2019年1月7日 13時) (レス) id: ad5e0a46a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ゆずさん» 本当だ!名前同じですね!そして、ありがとうござます。私も文才にはさほど自信は無いのですが、憧れの作者様の作品を見つつ、参考にして書いています。 (2018年12月27日 10時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 凄く面白いです!私、あまり文才とかに自信がないのでこういうの書けるのすごいと思います!あと、名前が同じでびっくりしました。 (2018年12月26日 21時) (レス) id: ecd0ea593d (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - Notsuaさん» ありがとうございます!「私もこんな親友欲しい!」って思いながら書いてます。 (2018年7月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2018年1月30日 18時